ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

139【第2部】2 学部・大学院等の発展には情報処理工学科が増設された。 特に、経済的理由で大学進学を諦めざるを得ない優秀な学徒の受け皿でもあり、卒業生は産業界の発展に大いに寄与した。創立5 周年記念式典 昭和33(1958)年には、創立5 周年を迎え、関係者多数を参集して、「工業短期大学部校舎竣工・創立5 周年記念行事」が盛大に挙行された。田中晃学長(当時)の挨拶(要旨)(三十年史より)では、「~中略~この学園に学ぶ学生諸君が地元工業界の発展に寄与され、宇部市の御厚志を永遠に意義あらしめられんことは、わたくしの特に切望するところであります。」とあり、宇部市が設立に向けて多大なる貢献をされたことが読み取れる。 また、この式典において、創立以来の宇部市の貢献に対し、灘尾弘吉文部大臣(当時)から三隅順輔宇部市長(当時)に感謝状が贈呈された。工学部への統合 高度経済成長期の昭和30~40 年代には、他の国立夜間工業短期大学とともに、充分にその目的を果たしたが、高度経済成長が終焉した昭和50 年代には、働きながら勉強する刻苦勉励型志願者が減り、さらに不況の下で地元産業への就職者の減少となり、志願者が逓減することになった。本工業短期大学部も例外ではなく、余儀なく方向転換を迫られた。 そして、平成2(1990)年を最後に短期大学部の学生募集を停止し、定員を工学部に移し、昼間コースと夜間主コースに振り分けた。夜間主コースは、引き続き勤労学生の受け入れを存続させた。 平成5(1993)年3 月、全ての在学生が卒業を迎え、工業短期大学部は40 年の歴史を終えた。あゆみ 山口大学医療技術短期大学部は、昭和27(1952)年に設置された山口県立医科大学附属准看護婦養成所に始まり、いくつかの変遷を経たのち、昭和42(1967)年に国立移管し、山口大学医学部附属看護学校ならびに衛生検査技師学校となった。その後、昭和47(1972)昭和54(1979)年山口大学に医療技術短期大学部を併設、看護学科を設置昭和56(1981)年衛生技術学科を設置昭和57(1982)年医学部附属看護学校を廃止昭和58(1983)年医学部附属臨床検査技師学校(専修)廃止平成元(1989)年医療技術短期大学部創立10 周年記念式典平成12(2000)年医学部保健学科を新設平成15(2003)年医療技術短期大学部を廃止1 - 4 医療技術短期大学部