ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

147【第2部】2 学部・大学院等の発展沿革 経済学部は、文化12(1815)年に萩藩士・上田鳳陽によって開設された「山口講堂」を起源とする。以後、この山口講堂は幾多の変遷を経て、明治38(1905)年に創設された官立山口高等商業学校となった。これが経済学部の直接的な前身である。山口高商はその後、戦時下の昭和19(1944)年に山口経済専門学校と改称し、戦後の学制改革によって昭和24(1949)年に新制山口大学経済学部として、経済・経営二学科体制(入学定員120 名)で再スタートを切った。昭和29(1954)年には、商業教員養成課程も設置されたが、これは現存する全国唯一の課程として、今なお異彩を放っている。 山口高商から経済学部に至るまで、山口講堂以来の由緒ある山口亀山の地に校舎を構え、150 年余の歴史を重ねてきたが、昭和48(1973)年に吉田キャンパスに統合移転され、創設の地を離れることになった。この際、現存していれば重要文化財級の近代建築だったであろう立派な本館や講堂が、保存されずに失われてしまった事は、創基二百周年という節目を迎えるに当たり、何とも惜しまれる。 かくして山口講堂との由縁の地を離れてしまった経済学部であるが、昭和52(1977)年に国際経済学科、同55(1980)年に経済法学科がそれぞれ設置され、平成6(1994)年には全学科で大講座制を導入するなどのカリキュラム改革も進められ、順調に発展を遂げていった。平成10(1998)年には、教育の目的・理念を定め直し、「現代経済社会の諸問題を理論的、実証的に分析する能力を育てつつ、社会に貢献しうる実践的経済人を育成する」ことを教育目的とし、「国際的センスや豊かな人間性を涵養し、的確な判断力を培い、時代や社会の変化に柔軟に対応し、未知の分野を開拓していく創造性あふれる個性を育む」ことを教育理念とし、その実現を期するため、平成12(2000)年に様々な工夫を凝らした新カリキュラムを導入した。創立百周年を迎えて 平成16(2004)年、山口高商以来99 年に及ぶ官立・国立学校としての歴史に幕を閉じ、昭和24(1949)年山口経済専門学校は山口大学経済学部として発足経済学科・経営学科を設置昭和29(1954)年商業教員養成課程を設置昭和48(1973)年山口大学の統合移転に伴い亀山地区から吉田キャンパスへ移転昭和52(1977)年国際経済学科を設置昭和55(1980)年経済法学科を設置平成6(1994)年経済学科・経営学科・国際経済学科を大講座に改組平成7(1995)年経済学部商品資料館開館平成16(2004)年経営学科に職業会計人コースを新設平成17(2005)年観光政策学科を新設平成20(2008)年新東亜経済研究所開所2 - 3 経済学部