ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

150あゆみ 理学部は、昭和24(1949)年の山口大学開学時に旧制山口高等学校を母体として設置された文理学部の理学科をその前身としている。その後、昭和53(1978)年の文理学部分離改組によって、理学部は人文学部とともに、ここ吉田の地に誕生した。発足から平成9(1997)年に至るまでの理学部のあゆみは、『山口大学30 年史』(昭和57 年発行)、および『山口大学50 周年記念誌』(平成11 年発行)に詳しい。 また、平成6(1994)年、平成10(1998)年、平成15(2003)年に発行された『理学部の現状と課題』1~3 号には、理学部の教育研究活動と組織運営が詳細にまとめられている。 この間の、教育体制に関する特筆すべき出来事として、昭和57(1982)年の大学院理学研究科(修士課程)の設置、平成7(1995)年の情報系学科(自然情報科学科)の設置及び、平成9(1997)年の博士後期課程(理工学研究科)の設置が挙げられよう。自然情報科学科はその後の学科再編で形を変えたが、理学部の教育・研究分野は、伝統的な数、物、化、生、地に情報が加わった6 分野構成となった。 さらに平成8(1996)年に教養部の廃止に伴って11 名の教員が理学部に移行するなど、教員組織の強化が続き、平成9(1997)年には理学研究科から理工学研究科への大学院改組、それと同時に、長年の悲願であった博士後期課程の設置に至った(大学院については別項を参照)。 その後の改組・再編による学科構成の変遷はあるものの、これによって、実質的な教育・研究分野として、数学、物理学、化学、生物学、地学、情報科学の6 分野を備えた学部、そして、修士課程(博士前期課程)と博士課程(博士後期課程)を備えた大学院という、充実した教育・研究体制がひとまず完成したのである。戦後日本の目覚しい経済発展、そして1990 年代に顕著となった情報化の進展に呼応するように、理学部も順調な発展と変貌を遂げてきたと言えよう。 21 世紀になってからも理学部および大学院の改組・再編は継続したが、それは発展・拡大の単なる延長ではなく、少子高齢化に伴う18 歳人口の減少、大学間競争の激化など、日本の社会的・経済的な変動を反映するものとなった。昭和53(1978)年文理学部を分離改組し、理学部発足数学科、物理学科、化学科、生物学科、地質学鉱物科学科の5 学科昭和57(1982)年大学院理学研究科の設置学科に対応する修士課程5 専攻を備える平成2(1990)年情報基礎の共通講座新設機器分析センター設置平成7(1995)年5 学科を再編統合し、3 学科へと改組数理科学科、自然情報科学科、化学・地球科学平成9(1997)年理学研究科を廃止理学研究科の5 専攻は、新たに発足した理工学研究科の3 専攻(博士前期課程)へと改組 同時に理学系博士後期課程を設置平成16(2004)年学科改組によって、4 学科6 分野体制とし、現在に至る数理科学科、物理・情報科学科(物理分野と情報科学分野)、生物・化学科(生物学分野と化学分野)、地球圏システム科学科平成18(2006)年大学院理工学研究科が改組され、理学部の教員は理工学研究科の理学系3専攻、環境共生系専攻(理工融合)、および、医学系研究科の応用分子生命科学系専攻(理・工・農・医系融合)に所属、現在に至る2 - 4 理学部