ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

167【第2部】2 学部・大学院等の発展設置の経緯 本学部は獣医学教育改善を目途に設置された山口大学・鹿児島大学が共同で運営する修業年限6年の共同学部(共同教育課程)であり、「国際水準の獣医学教育を体系的に創出・実践するとともに、学際協力により深い知識と高度な技術を備えた専門性の高い獣医師を養成する」ことを目的としている。 獣医学教育改善に関しては従前から議論されて来たところであり、平成16(2004)年「国立大学における獣医学教育に関する協議会」提言(文部科学省)を受けて、「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」(平成20(2008)年12 月)、また同時期に文科省から出された「戦略的大学連携支援事業」に代表される大学改革事業などと相俟って、丸本卓哉前山口大学長のリーダーシップにより、九州・中国地区の獣医系大学間(連合獣医学研究科構成大学)で教育連携に関する検討を重ねた結果、平成22(2010)年8 月に鹿児島大学との「設置準備に関する合意書」が取り交わされ、合同設置準備委員会等の議論を経て平成24(2012)年4 月に共同獣医学部が設立された。教育目標 本学部の教育研究目標は、「生命科学の中核をなす動物生命科学研究を推進し、人類と動物との共生環境社会を科学的に考究し、動物生命倫理を通じて命の尊厳を学び、豊かな人間地球社会の創生に貢献する」ことであり、教育面では、昨今の獣医科学をめぐる諸問題を把握し、その社会ニーズに対応した獣医学教育を改革推進し、欧米の獣医学教育認証(アクレディテーション)を視野に入れた国際水準の獣医学教育カリキュラムの構築・実践、および国際社会で活躍できる人材の育成を目指している。 本目標を達成するため、両大学の特徴を生かした相互補完的な教育研究、すなわち、山口大学は伴侶動物獣医学と公衆衛生学分野を、鹿児島大学は産業動物獣医学と動物衛生学分野を中心として、共同教育課程における教育研究体制を整備しつつある。教育面では、遠隔講義システムおよび学生移動による両大学学生への同時教育の提供、同一シラバスによる教育などの実施、専任教員増によるスケールメリットを活かした専門性が高く、かつ幅広い共同獣医学部銘板除幕式(平成24 年4 月2 日) 山口大学及び鹿児島大学共同獣医学部設置記念祝賀会平成24(2012)年農学部から分離し、共同獣医学部を発足農学部附属動物医療センターを共同獣医学部附属動物医療センターに再編農学部附属中高温微生物研究センターを農学部及び共同獣医学部附属中高温微生物研究センターに再編2 - 8 共同獣医学部