ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

168獣医学教育が可能となっている。また研究面では、両大学教員は連合獣医学研究科に所属し、有機的かつ総括的研究が可能となっており、一層の飛躍が期待できる。展望 一方、獣医師養成の観点から、モデルコアカリキュラムおよび共用試験に対応するカリキュラム、ならびに参加型実習の斉一教育にも対応するとともに、各大学の特徴を生かしたアドバンスト教育も組み込まれている。 これらの活動は文部科学省の「国立大学改革強化推進事業」の1 つとして推進され、欧米獣医学教育の国際認証を目指すことが具体化されている。すなわち、高度教育研究機器整備を伴う教育施設および動物医療センターの高度化、ならびに教員の拡充などにより、さらなる獣医学教育研究の改善・高度化が推進されることとなっている。 獣医学教育研究の果たす役割は社会的に大きく、ライフサイエンス研究、食資源(動物)の安心・安全、動物由来感染症の制圧、家畜伝染病防疫、人・動物福祉に関わる臨床獣医学および比較医学分野における動物医科学などの幅広い分野に貢献しており、獣医学に対する社会的要請は高く、これまでも各教員の努力により社会貢献がなされて来たところではある。今後はさらにCOC(Center of community)構想等を活用して有機的に活動し、国際的通用性のある知識・技術を備えた獣医師および獣医学研究者を育成するとともに、獣医科学の幅広い分野で国際社会・国・地域へ貢献することが期待されよう。遠隔講義実習システム手術風景