ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

170目的 往時の教育学研究科案内には、「山口大学大学院教育学研究科は、就学前、初等教育及び中等教育(障害児教育含む)の各学校教育の重要な役割を担う教員の資質・能力の向上を目指し、理論的・応用的能力をもち、教育実践の場で教育・研究を推進する教員を養成することを基本方針として設置された。」と謳われている。また、学校現場や社会のニーズに対応した高い資質を持った教員の養成と、現職教員のリカレント教育という役割を担ってきたとされている。 近年整備されたアドミッションポリシーにおいては、科学技術の発展、社会生活の急激な変化の中で次世代を担う子どもたちの発達と教育が重要な課題となっていること、とくに就学前、初等中等教育の各学校教育の中核となる教員の資質・能力向上が希求されていることを受けて、(1)学校および地域における教育課題に応じて、高い資質を有する学校教員および地域社会の教育文化に貢献できる人材を育成すること、(2)学校および地域社会の研究拠点として、関連書科学と連携した統合的な教育文化の発展に貢献すること、(3)学術及び教育・文化の交流拠点として、教育資源を広く地域に向けて解放し、地域社会の発展に寄与することが研究科の目的として謳われている。社会との接点 近年の大学院修了生の進路状況は年による変動はあるものの約40 名のうち10 数名が臨時採用を含めた教育現場に、約10 名が教員を除く公的法人や民間へ就職、進学者が数名という状況である。また、毎年修了生の中には10 数名の現職・有職者がおり、教員養成と現職教員のリカレント教育という役割を担い続けてきたといえる。 社会の変化に対応した人材養成と貢献という立場からは、平成21 年から附属臨床心理センターを開設し、不登校やいじめ、友人関係などの子どもに関する相談から、職場での対人関係の悩みやストレスなどの一般の相談まで、幅広く受け付け、それらの問題解決などについて、臨床心理学の立場からサポートする体制を整えている。同時に、学校臨床心理学専修は平成13 年4 月より臨床心理士養成第1 種指定の大学院に認定されており、臨床心理士、学校心理士などの養成にも努めている。また、引き続き社会のニーズに対応した大学院教育を進めていくため、平成23、24 年には大学院修了生向けにアンケートを実施している。大学院教育に対する忌憚のない意見を真摯に吸収することを通じて、カリキュラムの改善などを含めた教育研究環境の整備、運用に努めている。平成3(1991)年教育学研究科を設置学校教育専攻学校教育専修の1 専修と教科教育専攻(6 専修)平成7(1995)年教科教育専攻に2 専修を新設平成9(1997)年教科教育専攻に2 専修を新設し、国語教育、社会科教育、数学教育、理科教育、音楽教育、美術教育、保健体育教育、技術教育、家政教育、英語教育の10 専修に改編平成12(2000)年学校教育専攻に学校臨床心理学専修を新設平成21(2009)年附属臨床心理センターを設置3 - 2 教育学研究科