ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

171【第2部】2 学部・大学院等の発展沿革と現況 大学院経済学研究科(修士課程)は、昭和50(1975)年に経済学専攻が創設されて、その歴史が始まった。創設当初は、研究者養成をその主目的に掲げていたが、地域社会に開かれた研究科とするため、社会人再教育を新たに目的に加え、平成5(1993)年からは、社会人に対応した昼夜開講制が実施された。平成7(1995)年には、新たに企業経営専攻も設置されて、その教育体制の拡充が図られた。 平成14(2002)年には、JICAのスカラーシップによる公共管理(MPA・公共管理学修士)コースが経済学専攻に創設された。これは、発展途上国の留学生を積極的に受け入れ、英語による授業によって開発政策の立案能力を養成しようとするもので、全国的にも先駆的なグローバル人材育成の試みである。 平成21(2009)年には、企業経営専攻に「医療・福祉経営コース」も創設された。これは、病院及び福祉施設経営の専門家の育成を目的とするものである。主として医療・福祉施設に勤務している社会人が入学し、平日の夜間及び土曜日に授業を実施している。 平成22(2010)年には、東アジア研究科・経済学研究科棟が竣工し、大学院生の教育環境はより充実したものとなった。 しかしながら、経済学研究科は、入学定員の充足率の低さや、日本人よりも留学生の比率が高いという問題を慢性的に抱えている。こうした課題をいかに乗り越え、研究科の存在意義や方向性を打ち出せるかが、新たな二百年に向けた鍵となるであろう。東アジア研究科・経済学研究科棟公共管理コースの授業昭和50(1975)年大学院経済学研究科(修士課程)経済学専攻を設置平成5(1993)年大学院設置基準第14 条に基づく教育方法の特例(昼夜開講制)を実施平成7(1995)年企業経営専攻を新設平成14(2002)年経済学専攻に外国人留学生を対象とする公共管理コースを新設平成21(2009)年企業経営専攻に医療・福祉経営コースを新設3 - 3 経済学研究科