ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

179【第2部】2 学部・大学院等の発展 平成24 年度の教員組織の現状は、「比較文化講座」は人文学部教員14 名(専任教員2 名を含む)、「社会動態講座」は経済学部教員19 名(専任教員2 名を含む)、「社会システム分析講座」は教育学部教員10 名及び理工学研究科教員1 名となっている。「日本貿易振興会アジア経済研究所」との機関連携は、非常勤講師の派遣を得、客員教授の称号を授与している。また、外国人研究員については、長期間の滞在が困難な場合が多く、また、海外機関に対する需要が変わってきたことから、中国復旦大学に限らず、短期間(2~3ヶ月)の派遣により、年間2~3 名を受け入れている。東アジア研究科・経済学研究科棟2 教育課程の特徴 東アジア研究科の修了要件は、「特別研究」6単位、「基盤演習」2単位、「プロジェクト演習」2 単位、「特別講義」2 単位の合計12 単位以上修得することとしている。 「基盤演習」と「プロジェクト演習」は、5~6名以上の複数教員による学生の研究内容を検討するジョイントセミナー形式の授業である。「特別講義」は、特定領域に関する深い知識や理解の涵養を目指すためのものである。なお、「特別講義」には、主に外国人研究員によって行われるものを毎年度開講しており、広く学生に履修するよう、指導している。3 コース制の導入と変遷 東アジア研究科の設置計画にあたり留意した事項の一つに、入学者が持つ研究課題及び修了後の進路に応じたコース制を採用することであった。設置当初は、「東アジア比較文化コース」、「東アジア開発政策コース」、「東アジア企業経営コース」を設置した。その後、学生の需要に応えるためコース編成を見直し、平成19 年度から、「東アジア比較文化コース」、「東アジア経済・経営・法律コース」、「東アジア教育開発コース」に再編した。平成25 年度には、東南アジアからの入学生の実態にも合わせて、コース名から「東」を削除した。さらに「アジア公共管理コース」を設置した。4 研究内容と成果公表 東アジア研究科では研究成果の公表を、5年プロジェクト、プロジェクト研究、研究誌「東アジア研究」、著作物、国際学術フォーラム、シンポジウム、学術講演会等の多様な方法で行っている。(1)5 年プロジェクト及びプロジェクト研究 「東アジアプロジェクト研究」は、当初「5 年プロジェクト」という名称で、平成13 年度から平成17 年度まで、「10 年間でユニークでハイレベルな博士課程として国際的評価を確立する。」ことを目標に、研究を展開した。「5 年プロジェクト」では、研究費を5 年間措置すること原則とし、毎年度、海外での現地調査を継続的に実施し、学生に現地調査の支援をさせたことから、教育と研究の一体化を図り教育効果が向上するなどの成果を得た。 平成23 年度から研究体制を見直し、東アジア研究科に所属しない教員のプロジェクトへの参加を認め、「プログラム研究(個人研究)」を新設し、「プロジェクト研究(共同研究)」とともに研究を推進するよう研究体制を見直した。それまでの6 つのプロジェクト研究の精選を行い、4 プロジェクトとすることで、多角的な研究の推進を目指している。プロジェクト研究は、3 年を目途に成果を取りまとめること、プログラム研究ついても、研究成果の公表を求めることとしている。(2)研究誌「東アジア研究」