ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

181【第2部】2 学部・大学院等の発展設立と発展 山口大学は共同研究を中心に産学連携分野で技術の事業化に積極的に取り組んできた経緯があり、全国的にも実績を有していた。こうした取り組みの延長線上にMOT(Managementof Technology)人材育成の必要性が浮上し、当時の工学部長がリーダーシップを取り、MOT教育の推進が図られることになった。平成14(2002)年頃から理工学研究科の若手教員が本格的に動き始め、学生向けの講座を開講し、理工学研究科のMOT専門職プログラムの準備を進めて需要開拓や体制整備を行った。さらに、経済産業省の教育プログラム開発事業を平成15(2003)年度と平成16(2004)年度に受託し、プログラムの整備を進めて、開講準備を整えた。平成16(2004)年に大学院技術経営研究科(専門職大学院)の設置が認可され、平成17(2005)年山口大学大学院技術経営研究科が設置されることになった。 技術経営研究科では、ビジネスとテクノロジーの総合的マネジメントを学び、将来のイノベーションを目指す企業におけるMOT人材の育成を目標とした。募集定員は15 名で、その多くは西日本を中心とした企業の経営者や企業人、行政関係者などの構成であった。専任教員は12 名であり、経営系と工学系が6 名ずつ、バックグランドではアカデミックと産業界で6 名ずつというバランスのとれた構成をとり、産業界出身者は企業において経営、研究開発、特許取得などの経験が豊富な教員であった。また、MOT教育の標準化のために本研究科が中心となってMOT協議会の場でMOTコア・カリキュラムを制定した。本研究科は、全国MOT大学院に率先して質保証に向けた取り組みを実施し、全国のMOT専門職大学院のカリキュラム編成の手本となった。一方、近年の日本企業の生産拠点・研究開発拠点の海外展開から人材の国際的流動性が今後飛躍的に高くなることが予想され、こうした動きに対応した社会人教育のため、教育内容の標準化をグローバルに推進し、本研究科のMOT教育を国際的に実践するためにアジア諸国へ海外拠点を展開する動きを行った。 本研究科は、地域経済の自立的発展と連鎖的イノベーションの創出を駆動できる人材の平成9(1997)年理工学研究科・CRC・VBLの共同で大学院特別講義・社会人特別講座「ベンチャービジネス特論」を開設平成14(2002)年理工学研究科で「MOT教育プログラム」を開始平成17(2005)年MOT専門職大学院を設置平成18(2006)年北九州教室を開設平成19(2007)年広島教室を開設平成20(2008)年MOT協議会会長校、「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム?MOT教育コア・カリキュラムの開発」(文部科学省)を実施平成22(2010)年福岡教室を開設、北九州教室を閉鎖平成23(2011)年広島教室を移転平成25(2013)年宇部教室で秋入学・全科目英語講義を開始3 - 8 技術経営研究科