ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

183【第2部】2 学部・大学院等の発展あゆみ 本研究科は、「獣医学に関する高度な専門的能力と豊かな学識を備え、かつ、柔軟な思考力で活躍できる専門的職業人と広い視野を持って、社会の多様な方面、独創的な研究をなし得る自立した研究者、豊かな人間性を有するオピニオンリーダーを養成することにより、学術の進歩及び社会の発展に寄与する」ことをミッションとして、平成2(1990)年に標準修了年限4 年の博士課程の独立研究科として、山口大学に設置された。 設置時の構成大学は、鳥取大学、宮崎大学、鹿児島大学及び山口大学だったが、平成22(2010)年4 月に宮崎大学は新しい道を歩むこととなり、現在の構成大学は鳥取大学、鹿児島大学及び山口大学となった。既存の設置形態は維持したまま連合編成され、各大学の密接な連携協力のもとに運営されている。 その間、平成20(2008)年5 月に(独)農業生物資源研究所、平成22(2010)年3 月に(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所、平成25(2013)年5 月に国立感染研究所および日本中央競馬会競走馬総合研究所との連携協力により、教育研究交流活動の活性化が図られることとなった。沿革も立地条件も特色も異なる3 大学ならびに4 連携研究機関が一つの独立した研究科を創設したことで、これらの特色を十二分に活用し、単一の大学や研究機関では達成できない多彩な研究テーマを擁することが可能となり、研究分野のより自由な選択を可能にし、学生の多様な志向に適切に応えると共に、同時に社会のニーズに柔軟に応え得る人材を養成する体制が整った。 獣医学は、基礎から応用、さらには臨床分野までカバーする「個の生物学」として完結した学問体系を有しているので、多種多様な研究テーマの設定は必然の結果であり、実際、これまでに輩出した獣医学博士達(課程博士として98 名の留学生を含む317 名、論文博士として48 名の計365 名、平成25(2013)年4月現在)は国内外の幅広い分野で活躍している。 現在でも、参加教員90 名と留学生24 名を含む91 名の院生が在籍している。教育・研究 本研究科のミッションを推し進めるために、さらなる「研究の高度化」、「教育の実質化」が必要不可欠である。研究の高度化に向けて、平成24 年4 月に本研究科棟において、横断的な研究拠点として、動物感染症国際研究拠点とトランスレーショナルリサーチ拠点を設置し、各研究拠点に2~3 プロジェクトを立ち上げ、これらを核として、外部研究資金の獲得を目指している。 さらに多くの研究機関との連携も模索しており、在野からの専門的知識の獲得のために客員教員制度も創設した。現在、国際交流委員会を新たに組織し、海外の大学院との共同教育課程の設置も鋭意努力をしているところである。 教育の実質化に向けて、平成23(2011)年4 月から、研究科長裁量経費により、毎年5~6 名の院生の国際学会発表の援助を実施し、さらに台湾中興大学への短期派遣も実施してい平成2(1990)年鳥取大学、宮崎大学、鹿児島大学及び山口大学の4 大学の連合により連合獣医学研究科を設置平成22(2010)年宮崎大学を除く、3 大学の連合となる3 - 9 連合獣医学研究科