ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

185【第2部】2 学部・大学院等の発展変遷と現況 鳥取大学大学院連合農学研究科は、平成元(1989)年に、鳥取大学、島根大学、山口大学の各大学院農学系研究科(修士課程)の教員組織、研究設備及び施設を連合して、一大学のみでは成し得ない多彩かつ専門性の高い教育研究分野を組織し、高度な農学系の大学院博士課程の教育研究体制を作ることを目的に設置された。教員組織は、各大学の農学系研究科修士課程を担当する教員のうち、主指導教員または副指導教員として博士課程を担当する資格を有する教授、准教授、講師および助教により構成される。 当初は、生物生産科学専攻、生物環境科学専攻、生物資源科学専攻の3 専攻であったが、その後、平成21(2009)年に国際乾燥地科学専攻を加え、優れた専門的能力と豊かな学識を備えた研究者・技術者を養成し、我が国の学術研究の進歩と生物関連諸産業の発展に寄与することをめざしている。 山口大学農学部の教員は、それぞれの教育研究分野に応じた各専攻に所属し、山口大学に配属された学生の主指導教員として博士号取得に向けた研究指導にあたるとともに、他大学に配属されている学生の副指導教員としても学生の指導を行っている。なお、平成元(1989)年の発足から平成24(2012)年度までの間に、山口大学に配属され課程博士号を取得した者は、118 名にのぼり、山口大学の教員が主査となって輩出された論文博士は、15 名を数える。また、連合農学研究科では、産業社会人に対する教育にも力を入れており、社会人学生も積極的に受け入れている。 さらに、連合農学研究科は、近年急増しつつある外国人学生、特に発展途上国からの留学希望者についても精力的に受入れに応じ、それぞれの母国の発展に寄与する人材の育成に尽力している。平成24 年度までの学位取得者の約6 割が留学生であり、留学生特別プログラムを設置するなど、修士課程から博士課程に至る連続的な教育の試みの成果が蓄積されてきている。平成元(1989)年鳥取大学、島根大学及び山口大学の3 大学の連合により鳥取大学大学院連合農学研究科を設置平成21(2009)年国際乾燥地科学専攻を新設3 - 10 連合農学研究科