ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

190【大学研究推進機構】 山口大学の研究推進・産学連携を担う部局として、平成24(2012)年4 月に新機構として発足した。 従来、理系学部の研究支援を中心とする印象の強かった「産学公連携・イノベーション推進機構」を改組し、総合科学実験センターと融合する形で「大学研究推進機構」として再出発した。当面、文系学部を含む大学全体の研究力強化を目的として、各教員の支援体制の確立に努めている。すなわち、研究の入口から出口までを支援する体制として、1)産学公連携センター、2)知的財産センター、3)総合科学実験センター、及び4)研究推進戦略部の3センター・1 部を整備した。 研究推進戦略部は大学全体の研究推進のための企画・実践機能を担い、その中に大学リサーチ・アドミニストレータ(URA)室を設置している。以下、各センター及び研究推進戦略部(URA室)について概説する。産学公連携センター 「大学の研究シーズを活かし、地域企業を含めた産及び、各種公的機関との連携で、地域発のイノベーションを山口県から起こす」ための支援を本センターは行っている。 前身は、「山口大学地域共同研究開発センター」であり、開設以来、約20 年の歴史を経てきた。その間、大学が果たすべき役割の変化に伴い、センターの機能強化を反映した名称変更や組織変更を行い、現在に至っている。 本センターの業務は、主に以下のような内容である。(1) 企業ニーズの聞き取り及び研究シーズとのマッチング(2) 研究者シーズの外部発信と技術移転のサポート(3)研究体の組織編成サポート(4) 事業化等に向けた研究開発の資金調達支援(5) 産学公連携型コンソーシアム形成による商品開発支援(6)大学発ベンチャーの起業支援 このような活動を通じて、年間約300 件、金額ベースでは、総額9 億円超の共同研究、受託研究を大学にもたらしている。この他、文部科学省知的クラスター創成事業等、大型研究プロジェクトにおいて、本学が中核研究機関として参画する際の支援なども行っている。また、第一次産業の活性化を目指し、各自治体等との連携による地域産品のブランド化支援などにも、最近取り組んでいる。 本センターの活動は、従来型産学公連携の枠組みを超えた深化と拡大の方向に進んでいる。大学研究者の研究揺籃期から最終出口まで、研究の「種まき」から「刈り取り、落ち穂拾い」までの各プロセスに対する支援活動を進めている。これには、専任教員、知的財産センタースタッフ、産学連携コーディネーターによる支援だけでなく、平成24(2012)年度から設置された平成14(2002)年産学公連携創業支援機構発足平成20(2008)年産学公連携・イノベーション推進機構に改称平成24(2012)年大学研究推進機構として組織改組(研究推進戦略部、総合科学実験センター、知的財産センター及び産学公連携センターの1 部3 センター)4 - 2 大学研究推進機構