ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

205【第2部】3 同窓会のあゆみ 同窓という縁は、不思議なつながりをもっております。同窓という言葉にふれると、年齢年代のへだたりを越えて、若い日に夢を同じうしたという親わしさが、人の心と心を結びつけてしまいます。 同窓会というつどいは、こうした素朴な心情の中にはぐくまれていく、なつかしい、心あたたまるつながりであります。さらにいえば、同窓会は同期同窓であるという濃い縁につながる同輩意識…同じ学窓に若き日の思い出を刻みつけたという親愛感、幾年幾十年たっても色あせることのない同類感…を基底として、先輩・後輩の年代に広いひろがりをもって永久に血の通う大動脈によってつながる血縁的集団ともいうべきであります。 しかも、年齢層の如何を問わずに、その凡てのものが、夢多い学窓時代という時点と環境の中に自分を還元して、お互いのつながりをつけているところに、同窓会という集団の特異性と若やぎがあります。 私どものこの同窓会も、明治十八年に発足した亀山同窓会という名に端を発して、現在の山口大学教育学部同窓会という名称になるまで、校地校舎のたたずまいも、幾多の変遷を繰り返しました。 また、山口、室積、小郡、防府と教員養成学校も、時代の要請を反映して、複雑な経過をたどってまいりました。 しかし何れにいたしましても、各年代に各学校において、教育の将来に夢をかけて同窓のよしみを結びあったお互いの多くが、さらに教職に携わるという同職のよしみをも通じあって、深い縁を重ねてきたことも、本同窓会の特異のつながりであります。 教育は、国民のひとしく見まもる最大の関心事であり、その道を正すということは社会の最大の課題であります。本同窓会の会員が現在教職にあると否とを別にして、同窓として教育界につないだお互いの縁を大切にあたためあって、ほんとうの教育が育つための「地の塩」となる意欲を新たにするところに、同窓という親わしいつながりの真義があろうかと存じます。 会員の皆さまのご清福をおいのりします。 山口大学教育学部同窓会の特色等について、記すにあたり昭和42 年7 月30 日発行の「山大同窓会だより」第2 号での、二木謙吾会長の言をもって代えたいと思います。(事務局)平成14(2002)年7 月1 日山口大学教育学部の存置を求める署名活動を展開、15 万人の署名平成17(2005)年文科省が山口大学教育学部の教員養成GP「ちゃぶ台」方式による、「協同型教職研修計画」を採択平成20(2008)年12 月1 日「新公益法人制度」施行、「公益法人」か「一般財団法人」かの選択平成21(2009)年第五代会長に藤原董剛氏就任平成21(2009)年6 月21 日第2 回拡大役員会において「一般財団法人」への移行決定平成26(2014)年4 月10 日「一般財団法人」として発足同窓のつながりをあたためる会 長 二木 謙吾