ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

30"30隈本有尚山口高等中学校在職時の河内信朝山口高等中学校予科第1回卒業生と教師たち(明治22年7月)優秀なる教師陣 校長をはじめとして教官には熱意あふれる人物がむかえられた。初代校長、河内信朝 萩に生まれ、萩、山口の両明倫館に学んで上京、文部省などを経て判事の職についていたところを、在京の県出身者たちに推薦されて、明治16年山口中学校校長となる。高等中学校成立後、引き続き校長をつとめる。教育への熱意と誠実な人柄から、生徒からの信頼も厚かった。教頭・数学教師、隈本有尚 富士山頂で日本初の気象観測をおこなったほか、日本にマトリックス代数を紹介するなどきわめて優秀な人物で、東京大学予備門では、夏目漱石、正岡子規、秋山真之らに数学を教えていた。正義感が強く厳格な性格から逸話も多く、厳しい授業ぶりには生徒から不満が出ることもあったようだ。夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場する一本気な教師「山嵐」のモデルともいわれている。"