ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

39"39創基200周年、「志」をたどる2志【第1部】現在の商品資料館 商品標本は現在も商品資料館に継承されている。右の黒い建物は東亜経済研究所当時の商品陳列室経済学部東亜経済研究所書庫に保存されている当時の図書図書館閲覧室図書館書庫外観実践室 山口高商は他の高商にさきがけてタイプライターを導入した図書室、商品陳列室の充実 開校式の式辞で松本源太郎初代校長が4か条の教育方針を述べているが、そのなかで注目されるのが、次の2項である。 第一 高等商業学校トシテノ本校ハ徒ラニ深遠ナル空理ニ馳セス実際ニ重キヲ置クヘキコト 第三 本校ノ卒業生ハ成ルヘク満韓地方ノ実業ニ従事セシムル目的ヲ以テ教育スルコト 第一項を反映して、授業科目は旧旧山高時代から大きく転換、商法や商業学、商品学などに重点が置かれることになった。これにともない、施設の充実が急務となる。 まず、防長教育会から臨時に寄付金を受け、商業・経済・法律関係の専門書を収集。海外留学する教官に現金を持たせ、洋書を購入させた。増加する図書のために明治43(1910)年には書庫を増築している。 また商品学の施設として、教室を改造して商品学講義室と商品陳列室をもうけた。ここに陳列する商品標本は、教官が出張の際に購入したり、生徒に寄贈を呼びかけたりして集め、大正4(1915)年末には、6,629点(時価13,244円余り)をそろえることができた。"