ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

 山口大学は、文化12(1815)年に萩藩士・上田鳳陽先生によって創設された私塾「山口講堂」を源流とし、平成27(2015)年には創基200 周年を迎えます。国立大学法人の中では3 番目に古い歴史を持ち、現在では1 万人を超える学生を育成する大学へと進化いたしました。 山口講堂は約2カ月で作られ、10mの間口と7mあまりの奥行きの小さな建物ですが、「講堂」と名付けられたのは鳳陽先生の意気込みが感じられます。現在の山口市公設市場跡地にあったことから、同場所が公園になる機会に記念碑を平成26 年3月に設置しました。 さて、200年の経緯は本誌並びにホームページで知ることができますし、冊子も作成されています。この200 年を振り返ってみますと、明治維新を成し遂げた激動の時代にも山口講堂(山口明倫館)は歴然と存在し、第1 次世界大戦、第2 次世界大戦、戦後復興から経済隆盛期、そして世界に類を見ない少子高齢化社会を迎える現在に至るまで、山口大学はその形を変えつつ、人材育成及び社会貢献の役割を果たしてきました。まさに、江戸、明治、大正、昭和、平成の5つの時代を駆け抜けてきたのです。 「志 つなぎ(繋)伝える200 年」のキャッチコピーは、山口大学のこれまでの歴史だけではなく、未来を見据えたものです。この記念誌は、第1部「志」、第2部「繋」、第3部「伝」の3部構成となっています。これからの真っ白なキャンパスにどの様な歴史が刻まれるのでしょうか。今は迅速な大学改革が求められており、グローバル化、イノベーション、ガバナンス強化などまさに「大学維新」と言える時代となりました。折しもこの時期に山口大学の歴史を振り返り、未来を見つめ直す機会が巡ってきました。「維新のDNA」が呼び起こされ、果敢に挑戦する姿が思い浮かびます。平成27年度には新学部「国際総合科学部」が開設される予定で、これに連鎖して学部改革、大学院改革、組織改革が行われます。「地域と共に、時代と共に、そして世界へ」が目指す方向であり、10 年後には留学生の数が3 倍に増加し、創基300 年は日本人と外国人が半々となるかもしれません。間違いないことは、未来も様々な時代を走り抜け、人材育成及び社会貢献の役割を果たして行くことであり、さらに輝く山口大学として発展することを願っています。 最後になりましたが、本記念誌の発行に当たり、編集委員の皆様を始め、ご協力いただきました学生、教職員、退職教職員、地域の皆様に心より感謝申し上げます。ほう よう4