ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

59"59創基200周年、「志」をたどる2志【第1部】COLUMN男女共学昭和22年、男女共学がはじまった。その年の女子入学者は旧制山高が1名、宇部工専3名。当初、共学反対の学生が多かったが、戦後再開されたアメリカ映画「キュリー夫人」が上映されていた影響もあり、「全国にさきがけて(女性に)門戸を開き、わが高からマダム・キュリーを出そうではないか!」という声で空気が変わったといわれる。なお、山口経専では1名の女子志願者がいたが、残念ながら入学ははたせなかった。「図書等設備充実費寄附募集趣意書」(昭和23年11月)県知事に要望書を手渡す山口医専生県知事を囲んで昇格歌を歌う山口医専生学生たちの集会の様子デモ行進学生たちの集会の様子新学制に向けて─ 昇格か、廃校か 一方、日本の教育制度は、戦後の新しい体制へと歩をすすめていた。 昭和21(1946)年、「日本国憲法」公布。そして、翌22(1947)年、「教育基本法」、「学校教育法」が制定され、6・3・3・4制の学校制度や男女共学が発足することになった。 高等教育機関は新制4年制大学に一本化されることとなり、それまでの高校、専門学校、師範学校は、新制大学に昇格か、新制高等学校か、廃校かの選択をせまられた。県内の官立5校―山口高等学校、山口師範学校、山口青年師範学校、山口経済専門学校、宇部工業専門学校―、および県立2校―医学専門学校、山口獣医畜産専門学校―は、新制大学への昇格をめざし、それぞれ運動を展開させる。学校ばかりでなく、県民、市民も地元への大学誘致に熱意を注いでゆく。"