ブックタイトル山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

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概要

山口大学記念誌  「志」つなぎ伝える二百年

前坂 祥子・人文学部卒日高 友江・人文科学研究科修了77"77提だと思います。ところがこの新学部は、私から見るとむしろ実学的なのかなと思っています。こういう学部が国立大学の中にできるのは、あまりないケースではないかと思っています。コミュニケーション能力と課題解決能力の二つは、いま社会で非常に強く求められている能力です。この二つを鍛えよう、そして国際化に備えようというものです。こうした人材を育成するというのは、ある意味、吉田松陰先生の実学に似ているのではないかと私は思っています。 これを皮切りに、教育学部の改組、経済学部の改組、そして人文学部の改組を行いたいと思いますが、文部科学省からは、人文学部の改組が行われるというのは画期的だと言われています。その次は理系の大学院の改組、そして理系の学部の改組に着手しなければいけないと思っています。 知事を初めとする地域の首長さんも、山口大学にたいへん注目してくださっていて、私は、山口大学が山口県のシンクタンクになる、「山口県にある大学」から「山口県の大学」になる、と言っています。 先輩の学長先生方の意志を私も受け継いで、山口大学をさらに発展させるために、微力ではありますが全力を尽くしたいと思っております。─ 本日は卒業生も出席しております。本学の卒業生であり、また職員でもある立場から、どのような「志」をもってこれから歩んでいくか、ということについて前坂さんと日高さんにお願いします。山口大学の価値を高めていくには前坂 祥子・総合図書館職員 私は、職員になって初めて、大学というのは、一つの目標や行く先があって、たくさんの人によって支えられて運営されている組織なんだと知りました。 いま図書館で働いていますが、私が職員になってからたびたび耳にしたのは、大学は生き残るためにこれから大変なんですよ、職員としてちゃんと考えて働きなさいよ、ということでした。大学が生き残っていくためには、やはり山口大学の価値を高めていくことが重要なのだと思います。そのためには私たち卒業生が、社会に出てからどう活躍していくかということが大事だろうなと、そういった思いで日々仕事をしています山口大学の「志」について語り合う5志【第1部】前坂 祥子 (情報環境部)日高 友江 (情報環境部)山内 直樹 (副学長)"