ニーズ・シーズ発表会(2020.10.1)

ニーズ・シーズ発表会

【会場】⼭⼝県産業技術センター多⽬的ホール(宇部市あすとぴあ4-1-1)

【日時】令和2年10⽉1⽇(⽊)13:00〜17:00

【対象】⼭⼝県内のものづくり企業,⽀援機関・県・⼤学職員など

【定員】40名 参加無料

【申込】⼭⼝県産業技術センターイノベーション推進センター担当

    F A X : 0836-53-5071

    E-mail : inv_bio@iti-yamaguchi.or.jp

【申込期限】令和2年9月25日(金)

プログラム

 13:00 ~ 開会のあいさつ
      国⽴⼤学法⼈⼭⼝⼤学中⾼温微⽣物研究センター⻑⼭⽥守
 13:10 ~ ものづくり企業のバイオ市場参⼊戦略
      バイオ関連推進チームプロジェクトプロデューサー中野哲郎
 13:30 ~ ニーズ・シーズ発表(プログラム参照)
     

 16:00 ~ 交流会・名刺交換会

【お問合せ】⼭⼝県産業技術センターイノベーション推進センター担当

      TEL:0836-53-5061

 令和2年10月1日,バイオ分野の製品開発に繋がるシーズを山口大学中高温微生物研究センター関連から紹介し,県内ものづくり企業と大学研究者が共同で製品開発を目指す端緒となるマッチングの場,交流会として「ニーズ・シーズ発表会」を山口県産業技術センターで開催した。

 冒頭,山田守センター長から中高温微生物研究センターの紹介があり,続いて,山口県産業技術センターの中野哲郎氏から趣旨説明と「ものづくり企業のバイオ市場参入戦略」の紹介があった。その後,中高温微生物研究センターのメンバーならびに中高温微生物研究センターメンバーと共同研究を実施している研究者からシーズとそれと関連するニーズの紹介があった。

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 まず,赤田倫治先生から「ヤナギヤとの大容量PCR装置・技術の共同開発-カニカマからコロナワクチン?」と題して,装置試作における苦労話とともにシーズニーズがこんなところにもあるという例としての紹介に加えて,開発装置がコロナワクチン開発にも利用できる可能性が紹介された。

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 次に今井剛先生から「高度塩分耐性を持つ嫌気性菌による水素生産」の発表があり,一般的には水素からさらにメタンまで発酵が進んでしまうが,水素生産のみを行うことができる微生物叢の獲得技術が紹介された。

 三角修己先生から「温泉藻の特性を生かした基礎研究の展望」と題して,基礎研究とともに環境浄化に直結する,工場排ガスからのバイオ燃料生産に応用できる高温藻類光合成系の開発について紹介があった。

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 熊切泉先生から「膜分離による簡易な芳香水濃縮」と題して,果汁を搾った後のかんきつ類の皮からオイルと濃縮芳香水が作れる,簡易小型化が可能な膜分離技術が紹介された。20201001photo11.JPG20201001photo10.JPG

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 最後に,度会雅久先生から「微生物の分離・培養・保存」として,細菌の性状解析や感染制御法,難培養性微生物の培養法,保存法の開発とともに,レジオネラという病原菌のゾウリムシを利用した共生メカニズム研究について紹介があった。

質疑応答を含めた口頭発表に続いて,各発表者の研究内容をポスターで紹介しながら交流会・名刺交換会が行われた。発表者を含め44名の参加があり盛況のうちに終了した。