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2025.04.04

*お知らせ* クラウドファンディング目標達成!

先進ゲノム編集治療研究部門 佐野先生のグループがクラウドファンディングに挑戦しました。
結果は目標を大きく上回るご支援をいただき、大成功に終わりました。

ーーー<以下、ご協力の御礼引用>ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山口大学附属病院第二内科(器官病態内科学講座)の佐野元昭です。このたび、「山口県の健康長寿を伸ばそう」と始めたクラウドファンディングは、おかげさまで2024年1月20日から3月19日までの活動期間中に、795名の方々から総額18,258,000円のご寄付をいただきました。企画者の一人として、心より御礼申し上げます。

脳卒中・循環器病は、後期高齢者の死亡原因の中で最も多く、また65歳以上の介護原因疾患としても最多です。さらに、その治療にはがんよりも多くの医療費がかかる現状があります。高齢化が進む我が国において、健康寿命を延ばすには、脳卒中や循環器病の克服が重要な課題です。

そのため、2016年には「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」が策定され、各都道府県の状況に応じた対策が進められてきました。さらに2018年には「循環器病対策基本法」が成立し、2025年には山口大学附属病院内に「脳卒中・心臓病等総合支援センター」が設立されました。

しかし、施設の整備だけでは健康長寿の実現にはつながりません。脳卒中や循環器病は、一度発症すると根治が難しく、後遺症が残ることも多いため、予防が何よりも重要です。そのためには、「食事療法」「運動療法」「行動療法」「薬物療法」などを通じて、高血圧、高脂血症、肥満・糖尿病、慢性腎臓病といったリスク因子を適切に管理する必要があります。

特に山口県は、脳血管疾患や心疾患の年齢調整死亡率が全国ワーストであり、高血圧や脂質異常症の割合が高いこと、そして健診の受診率が低いことが課題とされています。こうした状況をより多くの方々に知っていただき、行動変容を促すことが、今回のクラウドファンディングの目的でした。

当初、プロジェクト名「ピン・シャン・コロリ! 山口県の循環器病予防とリハビリ支援を!」は少々抽象的で、具体的な課題や取り組みの内容が伝わりにくく、寄附の集まりも思うように伸びませんでした。しかし、第二内科の医局員が県内各地を回り、直接説明を行うことで、山口県が抱える健康課題に対する認識が広がり、支援の輪が着実に広がっていきました。

今後は、皆さまからいただいた寄附金を活用し、山口県における脳血管疾患・心疾患の年齢調整死亡率を下げるための活動を積極的に推進してまいります。活動の進捗については、クラウドファンディングのホームページ等を通じて適宜報告させていただきます。

これからも引き続き、皆さまの温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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山口県の健康寿命を伸ばそう!
ピン・シャン・コロリ! 山口県の循環器病予防とリハビリ支援を!
詳細はこちら
https://x.gd/LaOMA

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