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本学への寄付

《秋山湧登》 マサチューセッツ工科大学滞在

2024年7月米国マサチューセッツ工科大学(MIT)滞在記

創成科学研究科自然科学系専攻
宇宙・スポーツ理論物理学研究室
博士後期課程1年 秋山湧登 


MITの最初の校舎(グレートドーム)

私は銀河中心に存在するとされる超大質量ブラックホールの「シャドウ」の撮影に関する研究を行っています。現在すでに撮影された天体はいくつかありますが、私の研究の目的は、その発見数を増やしていくことにあります。そのために、将来的に衛星を打ち上げて観測するスペースVLBIプロジェクト において、どれくらいのブラックホールシャドウが撮影可能かをシミュレーションによって予測しています。この研究の一環として、コードの習得と研究交流を目的に、2024年7月に米国マサチューセッツ工科大学(MIT)に3週間滞在しました。海外は今回が初めてであり、一人での渡航ということもあり、期待と不安を抱えながらのスタートでした。
現地では英語に大きな不安を感じていましたが、日常生活では中学レベルの英語で十分に対応できました。一方、研究に関わる議論では苦労する場面もありました。しかし、翻訳機に頼りきることは避け、できる限り自分の言葉で研究者たちと会話するよう努めました。その結果、英語への抵抗感が次第に薄れ、「話せば何とかなる」という実感を得ることができました。この経験は、私にとって大きな自信となりました。  研究以外では、現地で知り合った友人たちとメイン州を訪れ、海鮮料理を楽しむ機会がありました。日本に劣らない魚介類でロブスターやウニ、サーモンなどを大変おいしく味わうことができました。また、日常的には、ピザやハンバーガーを食べる機会が多く、その結果、しっかりと体重が増えて太って帰国することとなりました。
今回の滞在を通じて、研究面ではシミュレーションや解析コードに関する理解を深めることができ、生活面では異文化の中での適応力を身につけることができました。何より、英語は「上手に話す」ことよりも「積極的にコミュニケーションを取る」ことが大切であると学びました。この経験は今後の研究活動においても必ず活きると感じています。最後に、このような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

MITの観測所兼研究所(MIT Hatstack Obsevatory)   MIT内にある数式などが書かれている像
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