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研究活動

  • 第25回村上春樹とアダプテーション研究会(『街とその不確かな壁』ブックトーク)

    Zoomオンライン発表

    開催日:2023.5.20(土)10:00~

    題目:『街とその不確かな壁』ブックトーク

    参加には、下記のグーグルフォームでご登録をお願いいたします。

    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdZAOS383NmZ3WMvDzrVHx9DAFEtYj-RgmYBsvZ2cVnqM_U7Q/viewform?usp=sf_link

    2023年4月16日(記事掲載日)
  • 第24回村上春樹とアダプテーション研究会

    Zoomオンライン発表

    開催日:2023.4.15(土)10:00~

    発表者:ダルミ・カタリン(広島大学 博士)

    題目:JcドゥヴニとPMGLによる村上春樹アダプテーション―漫画『かえるくん、東京を救う』についての一考察――

    2023年3月31日(記事掲載日)
  • 第23回村上春樹とアダプテーション研究会

    Zoomオンライン発表

    開催日:2023.2.19(日)10:00~

    発表者:李娟(立命館大学 博士課程修了生)

    題目:村上春樹「雨の日の女#241・#242」論

    2023年2月1日(記事掲載日)
  • 第22回村上春樹とアダプテーション研究会

    Zoomオンライン発表

    開催日:2023.1.21(土)10:00~

    発表者:阿部翔太

    題目:村上春樹と「ノンセンス」の系譜——『マザー・グース』、ルイス・キャロル、ビートルズ、佐々木マキ——

    ◆発表要旨
     村上春樹がジャズ喫茶「ピーター・キャット」のマスターとして小説家デビューを果たしたことは、多くの読者に記憶されているところであるが、「ピーター・キャット」の広告や店のマッチとコースターに、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865)に登場するチェシャ猫の絵(作:ジョン・テニエル)が用いられていたことは、さほど注目されていないように思える。しかし、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』(1871)が『1973年のピンボール』(1980)や『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985)、『騎士団長殺し』(2017)といった作品に比喩表現などとして登場している点に、村上のルイス・キャロルへの愛着をまず認めることができる。
     ところで、ノンセンスな言葉遊びやユーモアに溢れたルイス・キャロル作品には、イギリスの伝承童謡集『マザー・グース』に由来する歌(「ハートの王女」や「ハンプティ・ダンプティ」など)が数多く取り入れられている。そして、それらの作品に幼い頃から親しんでいたビートルズもまた、ルイス・キャロルや『マザー・グース』に触発された楽曲を数多く生み出している(「Lucy in the Sky with Diamonds」、「I Am The Walrus」、「Lady Madonna」など)。夏目康子「『アリス』とビートルズとマザー・グースの不思議な関係」(『ユリイカ』第47巻第3号、2015.2)は、これら英国生まれの三者の関係を「入れ子式の箱」(最も内側に『マザー・グース』、次にルイス・キャロル、外側にビートルズ)にたとえ、「意味ではなく音自体が思いがけない展開を生み出し、ノンセンスな世界を作り上げていく」点に三者の共通性を見出している。
     これらを踏まえ、本発表ではルイス・キャロルやビートルズ、さらに「アナーキーなナンセンス詩人」とも称され、とりわけ初期の村上文学のイメージの一端を担っていた漫画家佐々木マキと村上の関わりに注目し、『象工場のハッピーエンド』(1983)や『夜のくもざる』(1995)といった作品集に代表される「超短編小説」と呼ばれるジャンルの検討などを通して、村上文学の「ノンセンス」性についての考察を試みる。また、そのような作業によって、とかく「アメリカ」の文学・文化の文脈において盛んに論じられてきた村上春樹とその文学を、「イギリス」の文学・文化の文脈から捉えることの可能性についても検討していきたい。

    2023年1月11日(記事掲載日)
  • 第21回村上春樹とアダプテーション研究会

    Zoomオンライン発表

    開催日:2022.12.17(土)10:00~

    発表者:ダルミ・カタリン

    題目:狗飼恭子による村上春樹アダプテーション―『国境の南、太陽の西RMX』について―

    2022年11月30日(記事掲載日)