デジタルものづくり&STEAM教材の広場について

概要

デジタルものづくり教材の利点は教材がすべてデジタルデータとして取りあつかうことができることです。また、初等中等教育段階から、探究力の強化に向け、STEAM 教育など問題発見・課題解決的な学びの充実を図ることが最近の教育課題として期待されています。コンテンツの内容は中学校の技術科や小学校で使用するデジタルものづくりやSTEAM教材の作成を支援することを目的としています。デジタルものづくり&STEAM教材の広場では山口大学教育学部技術教育教室で開発した教材だけではなく、広く皆さまからの投稿を募集しています。教材投稿ファームからの投稿をお待ちしています。

背景

 中学校の技術科では、令和3年度から全面的に実施されている学習指導要領において“課題の解決策を具体化する際には、3DCADや3Dプリンタを活用して試作させることも考えられる”というデジタルファブリケーション技術に関する記述がはじめて現れました。

この中学校の新学習指導要領に示された学習内容の確実な習得を目指すには、平成28年1月に閣議決定された第5期科学技術基本計画の中で世界に先駆けて提案された「超スマート社会」の実現(Society5.0)が提言しているデジタル教材を利用したオープンサイエンス的な考え方が非常に有効であると考えています。 この中学校の新学習指導要領に示された学習内容の確実な習得を目指すには、平成28年1月に閣議決定された第5期科学技術基本計画の中で世界に先駆けて提案された「超スマート社会」の実現(Society5.0)が提言しているデジタル教材を利用したオープンサイエンス的な考え方が非常に有効であると考えています。

 さらに、令和3年に閣議決定された第6期科学技術・イノベーション基本計画の中で、第5期科学技術基本計画において示された「超スマート社会」(Society5.0)を現実のものとすることが提言されました 。その中の具体的な取り組みの一つとして、“新たな学習指導要領のもと、初等中等教育段階から、探究力の強化に向け、STEAM 教育など問題発見・課題解決的な学びの充実を図る”ということが盛り込まれています。中央教育審議会答申においても“国においては産業界や大学等も連携し、STEAM教育に資する教育コンテンツの整備を進めるとともに、事例の取得を進める必要がある”と述べられています。
 このような社会状況をふまえ、これまでの公開していた教材コンテンツ”デジタルものづくり教材の広場”をさらに発展させ科目横断型のSTEAM教育に関する教材開発を含む”デジタルものづくり&STEAM教材の広場”に拡張しました。

このデジタルモノづくり&STEAM教材の広場では生徒の新学習指導要領の確実な習得を実現するため、多くの技術科教員がオンラインで利用できるCCライセンスに準拠したWebページによるデジタルものづくり&STEAM教材コンテンツを公開しています。

利用方法

本デジタルものづくり&STEAM教材の広場の各教材の著作権は、各教材紹介ページの下の投稿者にあります。学校教育および社会教育等の教育目的での使用に対する許諾は不用です。また、修正・変更などして使用することも差し支えありません。ただし、研究会等の資料等に用いる場合は適宜、本デジタルものづくり教材の広場および、そこで示されている文献等からの引用を明記してください。

また、各事例・デジタルデータの使用については全て使用者の自己責任でおこなっていただくようにお願いします。

このデジタルものづくり&STEAM教材の広場に掲載されている教材データは クリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

 利用方法について、本利用規約に詳しく記述しておりますので、ご確認ください。

協力者

山口大学教育学部 小学校総合選修、技術教育教室
                 岡村 吉永 教授
山口大学教育学部 技術教育教室  阿濱 茂樹 教授
山口大学教育学部 技術教育教室  堤 健人  准教授
山口大学教育学部 附属山口中学校 德光 慧  教諭
山口大学教育学部 附属光中学校  安森 智紀 教諭

製作者

山口大学教育学部 技術教育教室 森岡 弘
・Webページ構築
山口大学総合技術部 システム開発グループ 藤本 聡
山口大学総合技術部 システム開発グループ 山本 正哉
山口大学総合技術部 システム開発グループ 山下 哲生

科研費

このデジタル教材コンテンツは、以下の助成を受けて作成しています。

  1. 2021~2024年度 科学研究費助成授業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))「Society5.0時代における技術科教育のデジタルものづくりコンテンツの構築」、(研究課題/領域番号21K02578 )、研究代表者:森岡 弘、山口大学教育学部、教授
  2. 2025~2028年度 科学研究費助成授業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))「Society5.0時代におけるデジタルものづくりコンテンツをベースにしたSTEAM教材の開発」、(研究課題/領域番号25K06253)、研究代表者:森岡 弘、山口大学教育学部、教授