山口大学医学部 医学部

医学科案内

医学科長ご挨拶

 山口大学医学部は医学教育と研究の中心として多くの医師、医学研究者、医療行政者などを育成し、質の高い医療の提供と、医学の発展に貢献する拠点としての役割を果たしてきました。

 医学科では、医学・医療の専門知識と技術を教授し、豊かな人間性を涵養すること、医学・医療の変化、医師の社会的役割の変化への対応能力を育成すること、国際的視野に立って医学の発展及び国際交流に貢献し、国際化に対応できる能力を育成すること、医学・医療の知識や技術の向上に積極的に貢献し、創造的な人材を育成することを理念・目的としています。

医学部で習得すべき重要なものは、高度な医療を行う知識と技術であることは当然のことです。さらに現代医学は再生医療や出生前医療などの、これまでに無い新しい生命倫理をあつかう学問として変化しています。また、医療における医師と患者さんの関係も、かつての患者さんの利益決定権と責任は主に医師側にあり、医師は自己の専門的判断を行なうべきという医療父権主義 (医療パターナリズム)から、患者さんが十分な理解が得られるまで話し合って最善の治療法を決定し、協力して医療に当たる相互参加型医療へ、さらに進んで患者さんを中心とした医療へ変遷しています。このため医療技術は当然として、高い人間性を持つ医師の養成を目指します。

さらに新しい課題として、新型コロナウイルス感染症の蔓延に早急に対応することが強く求められます。全身臓器に対する迅速な集中治療を行う医療技術は当然必要とされる点です。さらに新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための緊急事態宣言や蔓延防止措置等の影響により、医療機関への受診機会や検診を受ける機会が減少し、健康状態の悪化が懸念されます。このような事態に対応するため、医師によるオンライン診療の適切な普及・促進も課題と考えています。

また教育面では、新型コロナウイルス感染拡大下において病棟実習が大きく制限されています。今後もパンデミックが周期的に起こる可能性を考え、病棟実習を主体とした実技科目に新たな手法を見いだし、導入する必要が迫られています。このような状況下、臨床実習におけるシミュレーターや、デジタル医療教育機器を整備し、デジタルトランスフォーメーション等の技術の活用により新しい教育プランを構築し、即戦力となり得る医療技術や医学知識を身に付けた人材養成を進めていきます。

山口大学では急変する医学教育への要望へ応えるために、いくつかの特徴あるカリキュラムを行っています。その一つがAI教育です。近年のAIやシステムバイオロジーの発展はめざましく、医学医療分野への応用もすでに始まっています。ビッグデータを扱う医学研究の推進と医療人育成が、大学における大きな課題となっています。このため山口大学では全国の医学部に先駆けてAI専門の講座であるシステムバイオインフォマティクス講座を設立し、さらにAIシステム・医学医療研究教育センター(AISMEC)を設立しました。これまで築き上げてきたAIシステムにより、医療ビッグデータを解析して、新しい視点からの予防法治療法開発を実践できる人材を育成しています。

山口大学医学部医学科長
田邉 剛

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