令和3年度動物慰霊祭を行いました
9月29日(水)医学部総合研究棟A(医修館)第1講義室において、令和3年度動物慰霊祭を行いました。この動物慰霊祭は、医学・医療の発展のために犠牲となった実験動物の御霊への感謝と鎮魂のために、毎年、動物愛護週間(9月20日~26日)にあわせ行っているもので、教職員や大学院生など104名が参列し、実験動物の御霊に対し感謝の意が捧げられました。はじめに、篠田医学系研究科長から、医学の発展には動物の犠牲をなくしてはあり得ないと感謝し、人類とともに生き延びてきた同朋である動物の尊い命を無駄にしないよう、犠牲を最小限に抑える責務があり、動物実験で得られた研究成果が人類のためだけでなく、動物の健康と福祉、生命環境の将来にも還元されることを信じ厳正なる態度で実験研究に携わっていくことを誓う慰霊の言葉が述べられました。
続いて、動物使用者を代表して歯科口腔外科学講座の三島克章教授から、これらの医療は実験動物の貴重な犠牲の上に得られた成果によって支えられていることを、私たち医療・医学に携わる者は決して忘れてはならない。専門として治療にあたっている口蓋裂の発生機序を解明するために、口唇口蓋裂自然発生系マウスを用いた研究や、ラットの顎裂モデルを用いた研究で得られた知見は、実験動物の尊い犠牲によって得られた成果であることに改めて感謝と命を捧げ犠牲となった多くの実験動物への弔いであると慰霊のことばが述べられました。
生命科学実験施設の村田施設長からは、令和2年度における実験動物の使用数、研究の状況、生命科学実験施設の利用状況等が報告されました。また、動物を使用した実験に基づき発表された優秀な論文に対する「いのちのために[動物使用委員長賞]」の受賞式が行われました。
最後に、参列者全員による献花が行われました。