令和元年度動物慰霊祭を行いました
9月30日(月)医学部総合研究棟A(医修館)第1講義室において,令和元年度動物慰霊祭を行いました。この動物慰霊祭は,医学・医療の発展のために犠牲となった実験動物の御霊への感謝と鎮魂のために,毎年,動物愛護週間(9月20日~26日)にあわせ行っているもので,教職員や大学院生など約100名が参列し,実験動物の御霊に対し感謝の意が捧げられました。
慰霊祭では,谷澤医学系研究科長から,人類のため崇高なる犠牲となった動物の御霊に対して,生命科学・医学の長足の進歩には実験動物から得られた情報が大きく貢献している。研究技法が大きく進歩した今日においても実験動物に代わり得るものがないと感謝の言葉が述べられました。続いて,動物使用者を代表して病理形態学講座の池田栄二教授から,複雑な生体内環境を細胞培養系で再現するには限界があり,医学研究には動物実験は欠くことができない。動物実験の3Rの原則を遵守し,得られた情報を広く公表し,医学の発展に貢献することが実験動物への弔いであり,責務であると慰霊のことばが述べられました。
生命科学実験施設の村田施設長からは,平成30年度における実験動物の使用数,研究の状況,生命科学実験施設の利用状況等が報告されました。
また,動物を使用した実験に基づき発表された優秀な論文に対する「いのちのために[動物使用委員長賞]」の受賞式が行われました。
最後に,谷澤研究科長,杉野病院長など,参列者全員による献花が行われました。