遠隔で脳疾患に関する医療相談の実証試験を開始
山口大学大学院医学系研究科脳神経外科学講座と株式会社クオリアシステムズ(山口市)の研究グループは、やまぐち産業イノベーション促進補助金[ネクスト]を活用した事業「遠隔並びに隔離環境における高度医療提供プラットフォームの開発」について、実証試験を開始します。
この実証実験は、同事業において開発された「ゼロタッチタブレット」(※ボタンを1回押すだけで利用できる高齢患者や IT 機器に不慣れな人でも使用できる通信端末)を使用し、遠隔で山口大学医学部附属病院の専門医に医療相談を行うものです。
高度医療を担う専門医のいない医療過疎地の患者さんは、専門医が在籍する大学病院等まで赴いて診察を受けなければならず、その移動が患者さんやご家族の負担となっています。
また、高齢患者さんにとっては、自身でIT機器を扱うことが困難であり、オンライン診療が進まないといった問題もあります。
そのような問題を解消するため、同研究グループは医療過疎地の高齢患者さんが簡単に医療相談を受けられる遠隔通信システムを構築し、このたび実証実験を行うこととなりました。