令和4年4月1日付で、山口大学医学部 連携講座 高齢者心不全治療学講座教授を拝命しました小林茂樹と申します。謹んでご挨拶申し上げます。
脳卒中・循環器病対策基本法案(平成30年制定)に基づき、循環器病対策推進基本計画が昨年2020年10月に閣議決定され、以降、日本脳卒中協会と日本循環器学会が主導で、循環器病の予防から急性期~回復期~慢性期治療に至るまでシームレスに診療の質を高め、再発・合併症・重症化予防を推進していくことが各県毎に求められています。そのような中、日本循環器学会では、心筋梗塞・不安定狭心症に対する急性期診療に加えて、年々増加の一途をたどる高齢者心不全に対する回復期~慢性期の多職種連携を介した心臓リハビリテーション(心リハ)や至適薬物療法(調整)の取り組みの整備・推進を行うことを推奨しています。本講座は、2022年4月に、器官病態内科学講座(第二内科)関連寄附講座として山口大学医学部に設置されました。本講座では、日本人の高齢化に伴う心不全パンデミックに対応すべく、急性期から回復期・慢性期の包括的心不全治療および心不全研究の推進を目指しています。