【報告】共通教育総合科目1「山口を観て触れて学ぶ」を開講しました!



 2022年8月9日(火)、8月10日(水)、9月29日(木)の3日間、共通教育総合科目1「山口を観て触れて学ぶ」を集中講義で開講しました。
 本講義は、山口を実際に『観て、触れて、学ぶ』という体験型授業です。学生の皆さんが生活する山口について学習し、さらに地方都市ならではの魅力や課題を一緒に見つけ、新たな生活の拠点となる山口との「関わり方」や山口で「学ぶこと・働くこと」の意義を実践的かつ総合的に学習してもらうため、2021年度から開講しています。
 今回は人文学部、教育学部、経済学部、理学部、工学部、国際総合科学部の1、2年生20名が受講しました。

★1日目:8月9日(火)
 本学の各分野の教職員を講師に招いて、観光、マーケティング、歴史、自然などの観点から山口県の地域を知ることで、山口県の魅力とその伝え方を話していただきました。
 講師及び講話のテーマは以下のとおりです。
(1)ガイダンス
    地域未来創生センター若者定着促進室 室長(教育学部教授) 重松 宏武 先生
(2)挨拶「山口大学副学長からのメッセージ -山口(大学)で学んでほしいこと-」
    理事・副学長(地域連携担当) 進士 正人 先生
(3)テーマ「山口県の先人に学ぶ」
    地域未来創生センター特別顧問 田中 和広 先生
(4)テーマ「中山間地域企業の持続的発展への取組み」
    経済学部教授 内田 泰彦 先生
(5)2日目(フィールドワーク)のガイダンス
    地域未来創生センター教授(特命) 脇田 浩二 先生
    地域未来創生センター地域連携コーディネーター 中川 孝典 さん

 各講師による講話の後は、2日目のフィールドワークに向けて、受講生のグループ分けや役割分担等を決めました。



★2日目:8月10日(水)
 地域課題を見つけることを目的として、美祢市の秋吉台、秋芳洞に足を運んでインタビュー形式のフィールドワークを行いました。インタビューには美祢市のジオパーク職員やジオガイドの方々にご協力いただきました。
 学生自ら問いかけを行うことで、これまで見えてこなかった課題の発見につながったようでした。中には観光客の方にもインタビューする学生もおり、主体的な学びができていたようです。
 昼食では、ともに山口大学出身で、現在は美祢市に移住しカフェを営まれているご夫婦のお店にお邪魔しました。学生の年齢に近い卒業生が、実際に山口県の地方に移住してお店を経営している姿は、学生にとって山口県で暮らす新たなイメージの一つになったようです。
 午後からは、美祢市の地元企業であるNGKエレクトロデバイス株式会社を訪問しました。前半は企業の概要説明についてお話しいただきました。世界各地に工場を持つ企業が美祢市にあることを知らなかった学生も多く、この機会は卒業後に山口県で暮らすという観点でとても重要だと感じました。後半には工場見学を行い、スマートフォンやパソコン、光通信デバイスなどに使われている製品の製造現場を目の当たりにしました。私たちの便利な生活が、こういった企業に支えられていることを実感しました。



★3日目:9月29日(木)
 各グループに分かれて発表に向けての話合いと発表資料の作成を行いました。フィールドワークを通じて得られたものや、3日目に向けて各自で調べた情報をもとに、発表用のパワーポイントにまとめていきました。
 グループ発表では、フィールドワークで見つけた課題とその解決策を提案してもらいました。美祢市役所の方にもお越しいただき、発表の様子をご覧いただきました。SNSやVRを活用した観光や、自動車学校とのコラボレーションなど、各班から多彩な提案が提示されました。その学生ならではの観点での発表は、どれも新鮮さや面白さを感じるものであり、各グループとも良い発表であったと思います。
 美祢市という地域に訪れて課題を見つける中で、学生たちも美祢市の魅力に気づくことができたのではないでしょうか。


 今回受講した学生からは、「山口の魅力をわたしもたくさん見つけたいと感じた。また、自分や家族のためだけでなく、地元のために働くという新しい考えに気づくことができた。」「私のように、これからの未来を担う世代が、育った地について学びを深めることは、地方創成に役立つ。今後は、住む街、出会う街に一つひとつ興味を抱いていきたい。」といった感想も述べられており、受講生にとって有意義な3日間になったようです。
 山口で学ぶ学生が有意義な学生生活が送られるよう、来年度も引き続き「山口の魅力を知ってもらう」ための講義を予定しています。


<本件に関するお問い合わせ先>
山口大学 地域未来創生センター 若者定着促進室(山口大学内)
担当:五島、重松
TEL:083-933-5477 FAX:083-933-5473
E-mail:wakasoku★yamaguchi-u.ac.jp
 ※上記の「★」記号を「@」記号に置き換えて下さい。

2022年09月30日