馬と触れ合い、心を癒す ~ホースセラピー~
馬と触れ合い、心を癒す ~ホースセラピー~
2021年4月に結成した山口大学「ホースヒーリングサークル」では、2頭の馬のお世話と、月に1回同大附属特別支援学校や学童保育の生徒を対象にホースセラピー教室を実施しています。 ホースセラピーとは、乗馬や手入れなど馬との触れ合いを通して、人々の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めたり、情緒の安定を図ったりするリハビリテーションの一つです。子供たちは、月に1回厩舎にやってきてブラッシングや持参したニンジン・リンゴの餌やり、掃除、引き馬などを行ないます。馬との絆を強める中で主体性のあるコミュニケーションの取り方や人間関係の形成の仕方を学んでいきます。馬にとってもホースセラピーは穏やかな余生が送れる第2の就職先です。年間、競馬を引退する馬は7000頭と言われていますが、25~30年ほどの寿命がある中わずか3~4歳で引退を迎える馬も少なくありません。しかし国内の乗馬クラブや馬術部での受け皿は引退馬に比べ圧倒的に不足しています。新たな活躍の場として徐々に普及ホースセラピーと人も動物も等しく心豊かに安らぎのある生活を送れることを念頭に、ホースヒーリングサークルは現在も約30名のメンバーで活動しています。
(参考)https://www.yamaguchi-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/07/Academi-Q11_combined_web.pdf