平成29年8月28日(月)~9月1日(金)の5日間,鹿児島大学共同獣医学部より5年生を全員迎え,山口大学の学生とともに「動物感染症総合実習」を実施しました。
野外実習からBSL3の施設実習まで,これからの獣医師に必要となる感染症へ対応する技術を修得させるために,山口大学の感染症系教員が総力をあげて,とても中身の濃い実習を実施しました。
【動物感染症総合実習・集合写真(iCover前にて)】
実習は,安全な実験を行うための「実験室バイオセーフティ」から始まり,「ネズミマラリア治療実習」,「マダニ・蚊の採集および同定」,「マダニからのリケッチア分離実習」,「野外材料からのウイルス分離実習」,「狂犬病実習」,「炭疽実習」など,人獣共通伝染病に関する様々な知識と技術を,実践的手法を交えつつ学ぶことができたと思います。
ネズミマラリア治療実習の様子 採取した蚊の同定の様子
今回は,自然と最先端研究施設が共存するという山口大学の特徴を活かして,野外では蚊やダニの採取方を学び,iCOVER(獣医学国際教育研究センター棟)では60人規模のBSL2実習や,国内ではなかなか学生実習には用いられないBSL3を用いた実習を行いました。これらの知識と技術,そして実地体験は,きっと学生の皆さんが獣医師になったときに役立つと思われます。