2014年度 数楽工作倶楽部 第2回製作物
格子で作る曲面(1)
2次元正規分布
昨年度製作したヤツと同様の手法で、2次元の正規分布を製作しました。
「正規分布」とは、統計などに現れる理想的な分布のひとつで、例えば試験の成績などの得点分布が、平均点に近い得点の人数が多く、点数が高く、または低くなるほど、人数が少なくなるような状況をモデル化したものです。2次元の場合は、2教科の得点分布のモデル化と考えられます。
実際の2次元の正規分布を表す関数は多少複雑なのですが、ここでは単純化した次のような関数を考えることにします:
平面上の点 (x,y) に対して、高さを z=f (x,y) を与える曲面を描くと次のようになります:
この曲面を縦横にスライスし、その断面を並べて組み上げたのが今回製作したものです。
製作は、型紙を適当な厚紙に印刷し、切り抜いて組み立てるだけです。
ただし、切り込みは厚紙の厚さを考慮した幅にする必要があります。
※切り込みを入れるには、「2枚刃カッター」が便利です。
何の変哲も無いようなカッターナイフですが、実は2枚刃仕様に改造してあり、これを使うと1回の動きで2本の等間隔の切り込みが入れられます。
市販の安物のカッターで、刃の出口が緩めのものであれば、無加工で2枚刃仕様に改造できます。