活動報告

学部第1期生がケニア・ナイロビ大学を訪れ、実習や見学、現地学生との交流を行いました

2023.5.2

 2022年10月17日~10月28日、学部第1期生となる共同獣医学部生4名が、引率教員2名とともにケニア・ナイロビを訪問しました。当初は2021年度の実施を予定していましたが、COVID-19の影響等で延期になっていたところ、漸く渡航することができました。学生にとって貴重な経験となる2週間の滞在となりました。

 行きの便はドーハで20時間以上待つことになりましたが、疲れはあるものの無事ナイロビに到着しました。ナイロビ大学の先生が空港まで迎えに来てくださり、その日はナイロビ大学で学部長らにあいさつを済ませ、早めにホテルにチェックインしました。

 ナイロビ到着2日目より早速実習がはじまり、1グループ9~10名のケニア人学生の中に、日本人学生が一人ずつ加わり、各々が現地学生と交流し協力を仰ぎながら(当然英語)、連日、動物臨床や感染症に関する実習に参加しました。



 また、学外施設見学として、ケニア野生生物公社(KWS)やナイロビ動物孤児院を訪問する機会もあり、野生動物保護活動についても学びました。

 さらに、ケニア中央医学研究所(KEMRI)や長崎大学熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点(NUITM)、JICAのナイロビオフィスを訪れ、感染症研究に関わる現地及び日本人研究者やJICA職員の現地での活動について知ることができ、将来の道として興味を示す学生もいました。

 特に、現地で50年にわたり獣医師として診療・研究活動を続けている神戸かんべ俊平先生からは、ケニアでの長年の経験に基づく貴重なお話をしていただき、神戸先生の案内でナイロビ国立公園を訪れ野生動物について多くを学ぶことができました。

 休日には現地教員引率のもとローカルマーケットに行ったり、現地学生の案内でナイロビ国立博物館やジラフセンターを訪れるなど、ケニアの生活に触れるとともに、ナイロビ大学学生との交流も深めていきました。



 学生にとってはあっという間の2週間だったようで、ケニアで学んだこの研修は、大変実りあるものでした。