山口学研究プロジェクト「山口・食の温故知新~長州食材・料理を復活し新たな価値を見出す~」の成果を学長へ報告しました
山口学研究プロジェクト「山口・食の温故知新~長州食材・料理を復活し新たな価値を見出す~」の成果を学長へ報告しました
山口学研究プロジェクト「山口・食の温故知新~長州食材・料理を復活し新たな価値を見出す~」[代表者:教育学部 柴田勝准教授]では、過去の史料を活用し、データサイエンスやDNA分析技術により、「幻の長州食材(クネンボ)」を復元させる研究を行っています。クネンボはキシュウミカンとともに江戸時代までは日本のみかんの主流品種でした。明治の初めには、クネンボ生産額は山口県が全国一でしたが、昭和30年代頃には県内では見られなくなり、現在では名前を知っている方がほとんどいない幻の果実になりました。
ウンシュウミカンは、クネンボとキシュウミカンが親になります。そこで、クネンボとキシュウミカン、ウンシュウミカンの3種類のミカンを合わせて、「江戸みかん親子セット」と名付け、本研究プロジェクトの成果として学長らに報告しました。
「江戸みかん親子セット」は、将来、山口クネンボの生産、販売を見据えた商品開発へのひとつの試みです。柴田准教授は「山口県内でクネンボを探索し復活させたい」、森永准教授は「商品開発や食育につなげたい」と、地域貢献についての抱負を話しました。
なお、クネンボとキシュウミカンは、山口県農林総合技術センター 農業技術部 柑きつ振興センターから提供していただきました。ご協力いただきましたことに感謝申し上げます。
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左から谷澤副学長、五島教授、柴田准教授、
岡学長、森永准教授、田中副学長 -
「江戸みかん親子セット」左からキシュウミカン、
ウンシュウミカン、クネンボ