カリキュラム・ポリシー
山口大学のカリキュラム・ポリシー
山口大学は、学生が大学院のディプロマ・ポリシーを満たすために、授業や研究指導からなる 体系的な教育課程を編成します。授業の評価は「山口大学の成績評価基準」、学位論文の審査は 各研究科が定める「学位論文審査基準」、最終試験評価は最終試験評価方法に基づき、厳格に行います。
研究科のカリキュラム・ポリシー
本研究科は、学生がディプロマ・ポリシーを満たすために、大学院生が主体的にまた必要に応じて専門分野の枠組みを超えた学修ができるように、授業や研究指導からなる体系的な教育課程を編成します。授業の評価は「山口大学の成績評価基準」、学位論文の審査は各研究科が定める「学位論文審査基準」、最終試験評価は最終試験評価方法に基づき、厳格に行います。
- 教育課程・教育内容
- 自律した研究者に必要な基礎知識を学修する科目(研究者行動規範特論、知的財産特論)を共通科目として設けます。
- 学部で習得した専門的知識をさらに深め、技術を高度専門化するための、専門科目群を設けます。また必要に応じて専門分野の枠組みを超えた学修ができるように専攻の枠組みを横断した履修プログラムを編成します。
- 教育方法
- 幅広い講義系科目の履修の土台の上に、専門的・実践的な演習系科目を積み上げた履修プログラムによって研究者やその他の専門的な業務の従事者を養成します。
- 主体的な学びを支援し、少人数教育によって基礎から応用まできめ細かく指導します。また、各自の専門性を拡張する機会を設け、時代の要請や社会課題の解決に応用可能な柔軟な思考力と堅実な実践力の獲得を促します。
- 学修成果の評価
- 講義と演習では、シラバス等であらかじめ明示した成績評価基準にしたがって評価します。
- 学位論文は、研究科における修士課程の学位基準に基づき、研究成果と共に審査し評価します。
- 2 年間の学習成果は、2 年次までの修得単位数に加え、学位論文によって総合的に評価します。
各専攻のカリキュラム・ポリシー
【人文科学専攻】
人文科学専攻は、学生がディプロマ・ポリシーを満たすために、授業科目を体系的に編成し、教育課程・教育内容、教育方法及び学修成果の評価についての方針を以下のように定めます。
- 教育課程・教育内容
共通科目
- 1 年次に研究科に共通する研究科共通科目(研究者行動規範特論(必修1 単位)、知的財産特論(必修1 単位)、データサイエンス特論(選択必修1 単位)、プレゼンテーション特論(選択必修1 単位)、キャリア教育(選択必修1 単位))を履修することで、ディプロマ・ポリシーに記載した諸能力や、研究者またはその他の専門的な業務の従事者に必要な知識・技術を重点的に養い、研究の基礎的な視点と能力を修得します。
- 専攻共通科目「人文科学総論」(必修、 1 単位)を履修することで、人文科学専攻の基本的研究力を幅広く身につけます。
専攻専門科目、専攻外科目
- 1 年次には、各専門の演習を履修することで、専門分野の研究を深化させる能力を養います(指導教員が4 単位を指定)。
- 1 年次及び2 年次を通して所属コースの講義を履修することで、学問的分析方法と諸課題を解明する能力を養います(選択、 14 単位以上)。
- 2 年次には、各専門の演習を履修し、各自の研究課題について、独自の理論を構築し、仮説を検証する能力を身に付けます(必修、 4 単位)。
- さらに1 年次及び2 年次を通して所属コース以外の講義(専攻外科目を含めることができる)を履修することで、学際的な視野のもとで自らの専門分野の研究を拡張・応用する力を養います(選択、 4 単位以上)。
- 教育方法
- 講義系科目の履修を基礎に、演習科目の履修を通して自ら課題を設定し、調査・分析して課題解決を導く研究力を養います。
- 少人数教育によって学問の基礎から応用まで、関係教員がきめ細かく指導します。
- 学生が自らの専門的探求に沿って主体的に授業科目を選択できるよう、指導教員が適切に助言・指導します。
- 学修成果の評価
- 講義と演習では、それぞれのシラバスに記載された評価基準にしたがって、試験・レポート等に基づき、学修成果の到達度を評価します。
- 2 年間の学修成果は、2 年次までの修得単位数に加え、学位論文によって総合的に評価します。
- 学位論文の審査は、審査委員による論文審査、最終試験の結果に基づいて、教授会が行います。
【臨床心理学専攻】
臨床心理学専攻は、学生がディプロマ・ポリシーを満たすために、基礎心理学や心理学研究に関する科目、臨床心理学の基礎から応用に関する科目、様々な領域における臨床心理学の理論や実践に関する科目、臨床心理実習に関する科目を体系的に編成し、教育内容、教育方法、学修成果の評価についての方針を以下に定めます。
- 教育課程・教育内容
共通科目
- 1 年次に研究科に共通する研究科共通科目(研究者行動規範特論(必修1 単位)、知的財産特論(必修1 単位)、データサイエンス特論(選択必修1 単位)、プレゼンテーション特論(選択必修1 単位)、キャリア教育(選択必修1 単位))を履修することで、ディプロマ・ポリシーに記載した諸能力や、研究者またはその他の専門的な業務の従事者に必要な知識・技術を重点的に養い、研究の基礎的な視点と能力を修得します。
専攻専門科目、専攻外科目
- 1 年次には、基礎心理学や心理学の研究に関する科目を履修し、心理学を研究する能力を養います。
- 1~2 年を通して、臨床心理学の基礎から応用に関する科目や、様々な領域における臨床心理学の理論や実践に関する科目を履修し、同時に臨床心理に関する実習を行うことで、臨床心理の実践的資質向上を目指します。
- 2 年間にわたる「課題研究」により、個々の研究を修士論文としてまとめます。
- 教育課程において、将来の「臨床心理士」並びに「公認心理師」の受験資格が取得可能な科目と内容の充実を図り、専門的職業人を養成します。
- 教育方法
- 講義・演習では、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の各領域を中心とした臨床場面を中心にしながら、臨床実践と連動するように、体験や演習を主体とするように工夫します。
- リレー講義や実習指導では、複数の教員が指導・助言を行い、さまざまな臨床心理学の視野を通して臨床実践の基礎が修得できるように工夫します。
- 修士論文指導では、心理学及び臨床心理学それぞれの専門性を有する教員が複数で指導するよう工夫します。
- 学修成果の評価
- 講義と演習では、それぞれのシラバスに記載された評価基準にしたがって、学修成果の到達度を評価します。
- 臨床実践に関わる演習科目や、「臨床心理基礎実習」・「臨床心理実習」・「心理実践実習」などの実習科目は、複数の教員により評価します。
- 2 年間の学修成果は、修得単位数に加え、臨床実践に係る実習科目、さらに「課題研究」と「修士論文」によって、総括的に評価します。
【経済学・経営学専攻】
経済学・経営学専攻は、学生がディプロマ・ポリシーを満たすために、授業や研究指導からなる体系的な教育課程を編成し、教育内容・教育方法・学修成果の評価についての方針を以下に定めます。
- 教育課程・教育内容
共通科目
- 1 年次に研究科に共通する研究科共通科目(研究者行動規範特論(必修1 単位)、知的財産特論(必修1 単位)、データサイエンス特論(選択必修1 単位)、プレゼンテーション特論(選択必修1 単位)、キャリア教育(選択必修1 単位))を履修することで、ディプロマ・ポリシーに記載した諸能力や、研究者またはその他の専門的な業務の従事者に必要な知識・技術を重点的に養い、研究の基礎的な視点と能力を修得します。
専攻専門科目、専攻外科目
- 1 年次には、経済、公共管理、経営、法律、観光等の分野の授業科目を履修することで、 経済、公共管理、経営、法律、観光等の領域における専門的知識を幅広く身に付けさせ、授業でのプレゼンテーション等を通じてコミュニケーション能力、課題解決力、論理的思考力を養成します。
- 1 年次には「演習IA」及び「演習IB」を、2 年次には「演習ⅡA」及び「演習ⅡB」を必修で履修し、学位論文作成に向けた専門分野の知識をより深く身に付けさせるとともに、より実践的なコミュニケーション能力、課題解決力、論理的思考力を養います。
- 公共管理コース(Public Administration Course)では、「Preparatory Courses」及び「CoreCourses」の全授業科目並びに「Seminar IA」「Seminar IB」「Seminar ⅡA(Thesis Instruction)」及び「Seminar ⅡB(Thesis Instruction)」を必修科目とし、英語による授業で専門知識の習得及びコミュニケーション能力、課題解決力、論理的思考力を養成して、個々の研究を学位論文としてまとめます。
- 教育方法
- 講義・演習を通して、学位論文作成に向けた専門分野の知識をより深く身に付けさせるとともに、より実践的なコミュニケーション能力、課題解決力、論理的思考力を養成して、 個々の研究を学位論文としてまとめる力を養います。
- 学修成果の評価
- 講義と演習では、試験・レポート・授業内報告等に基づき、学修成果の到達度を評価します。
- 学位論文は、事前に予備審査を実施した上で最終論文審査及び最終試験を行って評価します。審査は、(1)独創性と発展性を含むか、(2)論理的で体系性を有するか、(3)問題領域について十分な知識を備えているか、(4)研究倫理を身に付けているか、という点を基準に行います。
【共創科学専攻】
共創科学専攻は、学生がディプロマ・ポリシーを満たすために、授業や研究指導からなる体系的な教育課程を編成し、教育内容・教育方法・学修成果の評価についての方針を以下に定めます。
- 教育課程・教育内容
- 学生が主体的に設定した課題と指導教員の専門に即して、新しい文化的価値の創出を目指す「人間文化創造プログラム」と社会問題の解決や社会設計を目指す「人間社会創造プログラム」のいずれかにおいて、修士論文作成に向けて学修を進めます。
- 研究テーマに即して、専門科目やマスターplus プログラムを選択し履修することで、ディプロマ・ポリシーに記載した諸能力を習得します。
- 学際性を前提としているため科目選択の自由度は高く設定され、指導教員が担当する課題解決科目でそれら多様な知を統合して修士論文に結実するよう指導します。
共通科目
- 1 年次に研究科に共通する研究科共通科目(研究者行動規範特論(必修1 単位)、知的財産特論(必修1 単位)、データサイエンス特論(選択必修1 単位)、プレゼンテーション特論(選択必修1 単位)、キャリア教育(選択必修1 単位))を履修することで、ディプロマ・ポリシーに記載した諸能力や、研究者またはその他の専門的な業務の従事者に必要な知識・技術を重点的に養い、研究の基礎的な視点と能力を修得します。
- 専攻共通科目「人間文化・社会創造概説」(必修1 単位)を履修することで、自専攻における研究視点と基礎的研究力、及び共創の概念や態度を習得します。
専攻専門科目、専攻外科目
- 1 年次には、各専門の講義・演習を履修することで、新しい文化価値の創出、社会問題の解決や社会システムの設計を目指すための学際的な視野のものとで研究を進めていく力を養います(選択18 単位)。
- 1 年次及び2 年次を通して、所属専攻外(マスターPlus プログラム、CPOT プログラム)及びコース外の講義を履修することで高度な専門性と幅広い学識を課題解決に結び付ける能力を養います(選択12 単位まで修了要件に含めることができる )。
- 1 年次及び2 年次を通して、課題解決科目の講義、演習を履修し、多様な知を統合して修士論文の作成に向けて学修を進めます(必修8 単位)。
- 教育方法
- 学際を謳う本専攻において、科目を担当する教員の専門は多種多様であるため、各人の専門に即した教育方法で学習機会を提供します。
- 授業内外を問わず多種多様な文化的背景や専門性をもつ人たちとの交流や協力の機会を提供します。
- 学位論文の作成に際しては、主指導教員の専門性を軸としつつも、必要に応じて専門の異なる副指導教員やその他の多様な研究者と共同して指導に当たります。
- 学修成果の評価
- 講義と演習では、シラバス等であらかじめ明示した成績評価基準にしたがって評価を行います。
- 学位論文は、研究科における修士課程の学位基準に基づき、研究成果と共に審査し評価します。
- 2 年間の学習成果は、2 年次までの修得単位数に加え、学位論文によって総合的に評価します。