卒業後の進路

過去5年間の進路データ(2016〜2020年度卒業生)

過去5年間の進路データ

過去5年間の主な就職先(2016〜2020年度卒業・修了生)

ゼネコン(総合建設業)

設計から施工まで建設に係わる幅広い業務を行っています。施工管理職(現場監督とも呼ばれる)での採用が主で、建設現場で工事全体の進行管理を担っています。設計職での採用もあります。

清水建設/大林組/竹中工務店/鹿島建設/大成建設/長谷工コーポレーション/前田建設工業/五洋建設/熊谷組/東洋建設/鴻池組/イチケン/奥村組/安藤ハザマ/JFEシビル/ピーエス三菱/矢作建設工業/高松建設/淺沼組/極東興和など

設計事務所

意匠設計、構造設計、設備設計の全てを行っている総合設計事務所の他、それぞれを専業で行う事務所があります。意匠設計事務所への就職者数が多く、一級建築士の資格を取得して設計の現場で活躍しています。

日本設計/RIA/INA新建築研究所/NTTファシリティーズ/徳岡設計/大建設計/山田綜合設計/日建設計総合研究所/環境デザイン研究所/大旗連合建築設計/設計組織アモルフ/あい設計/アルモ設計など

ハウスメーカー

全国展開する大手ハウスメーカーの他、山口、九州等の地域のハウスメーカーにも就職しています。技術職(設計、開発)の他、営業職での採用もあります。

ダイワハウス工業/積水ハウス/パナホーム/トヨタホーム/一条工務店/スウェーデンハウス/住友林業ホームテック/エルクホームズなど

専門工事会社・建材メーカー

建物に設置される空調、照明、給排水等の設備の設計および施工を行う会社への採用が多くなっています。その他、ドアや窓などの建具やキッチン、浴室、トイレなどに設置する設備機器、セメントの製造販売を行っている会社へ就職しています。

大気社/高砂熱学工業/三機工業/三建設備工業/三晃空調/LIXIL/太平洋セメントなど

官公庁

国家公務員試験(主に一般職)を受験して国土交通省の各地方整備局に就職している他、九州、中四国の県庁、市役所の他、出身地の県庁や市役所に就職する人が多くなっています。

内閣府/国土交通省/山口県庁/福岡県庁/広島県庁/熊本県庁/島根県庁/愛知県庁/山口市役所/大阪市役所/横浜市役所/京都市役所/名古屋市役所/松山市役所/都市再生機構など

不動産・計画コンサルタント

不動産,コンサルタント,ディベロッパーなど建築物の企画や街づくりなどに深く係わる企業へ就職しています。

ランドブレイン/日本工営/パスコ/大和地所レジデンス/都市環境研究所/福山コンサルタントタカハ都市科学研究所/地域計画連合/みずほ総合研究所/UG都市建築/オオバ/NTT都市開発など

その他

建設関係以外では,ステージ設営業,製造業などに就職しています。

日立製作所/シミズオクト/長州産業/長府製作所/大日本印刷など

卒業生の声

感性デザイン工学科の卒業生は社会人として各分野で活躍しています。卒業生の声を以下にご紹介します。


修士課程修了生

菅原 阿久里さん

大健工業株式会社 住機開発課所 (平成27年度修士課程修了)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 現在の仕事はドアなどのデザイン、開発に関わっています。自分の関わった商品が、公共の建築物などに使用されているのを見ると嬉しいです。感性デザイン工学科で、すべてのデザインの基礎となるグラフィックデザインを学んだことは、何をデザインするにも活きます。就職活動では、デザイナーのセンスや感覚で行われることの多いグラフィックデザインを工学的に研究していたことが、企業の方から非常に興味を持たれ強みとなりました

Q. 感性デザイン工学科で学んで良かった事を教えてください。

A. 工学部の学科でありながら、グラフィックデザインを学べたことです。すべてのデザインの基礎となるグラフィックデザインを学んだことは、何をデザインするにも活きます。また、設計などの工学的なことに加え、グラフィックデザインができるというのは仕事の幅が非常に広がります。

Q. 近況を教えてください。

A. 最近は美大・芸大出身者に混ざり、ウッドデザイン賞に出す製品の資料作成などをしています。グラフィックデザインを学んだことが非常に役に立っています。なお、ウッドデザイン賞とはデザイン性の高い、木を使った製品へ送られる賞です。

田所 良太さん

大和ライフネクスト株式会社 (平成27年度修士課程修了)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 私は、マンション管理の仕事をしています。マンションの現状を把握し、必要な工事を行い悪いところを新しくする、「マンションのかかりつけ医」のような仕事です。家での「くらし」は身近で大切なもののため、工事の提案1つするにしても、お住いの方全員が真剣に考え判断されます。人とも建物とも、真剣に長く付き合っていきたい。私はそんな思いで今の仕事を選んでいます。

Q. 感性デザイン工学科で学んで良かった事を教えてください。

A. 建築の手法だけでなく、環境や地域の問題について考える講義・研究が多いです。建築学科と言われると、設計や施工など「建てる」ことについての勉強をイメージすると思います。それもありますが、少子高齢化や過疎化が進む今、建てた「後」の建築について学ぶことも必要です。例えば過疎化が進んだ地域の小中学校、住まい…今後どうなっていくのでしょうか?建築に限らず、幅広く応用できる考えや知識を身につけるきっかけがあることが、感性デザイン工学科の魅力です。

Q. 近況を教えてください。

A. 仕事に熱中していますが、今は社内でのフットサルにも熱中しています。業界対抗のフットサル大会などもあり、目標持ちつつ楽しんでいます。社会人も会社で部活のようなことができます。楽しいですよ!

内藤 裕貴さん

株式会社日本設計 / 第2環境設備設計群 (2019年度 修士課程修了)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 建物の空調設備及び衛生設備の設計をしています。

建物の計画から完成まで関わることができ、自分が考えたものを実現できることにとてもやりがいを感じています。最近では、SDGs、ZEB、カーボンニュートラルなど、私の仕事に関わることが世の中で注目されてきており、社会的責任を担っている実感があります。現在は大学で学んだことを活かしながら、省エネルギーで人々がより快適に過ごせる建物の設計を目標に仕事に励んでいます。

Q. 感性デザイン工学科の魅力は何ですか。

A. 感性デザイン工学科の魅力は、習得できる分野の幅が広いところだと思います。建築(意匠・構造・設備)に関わる分野だけでなく、都市計画、デザイン、情報学、心理学など他大学の建築学科では学ぶことができない分野を学ぶことができます。様々な分野が学べるため、自分自身の視野を広げるきっかけにもなります。

Q. どんな学生生活でしたか。

A. 研究をしながら国際学会、国際コンペティションに参加していました。

また、長期間の旅行やサークル活動などにも積極的に参加し、充実した学生生活を過ごしました。

Q. 受験生へのメッセージ

A. 感性デザイン工学科は、ものづくりに興味がある受験生にとって将来の仕事のきっかけになるとても良い学科だと思います。私も元々はプロダクトデザイナーを目指して感性デザイン工学科に入りましたが、最後は建築設備の魅力に惹かれて現在の職業に就きました。受験勉強で大変な毎日かと思いますが、最後まで頑張って下さい。

杉原 礼子さん

株式会社日建設計総合研究所 / 都市部門(研究員)(2018年度 修士課程修了)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 入社してからこれまで、都市政策の検討支援や駅周辺/沿線まちづくりのビジョン策定支援など、幅広い分野の業務に携わってきました。最近では、主に地域公共交通やモビリティに関する調査検討業務に関わっています。新しい技術やデータを活用しながら、その都市・地域の課題解決に向けて、人々の暮らしを豊かにする移動サービスや都市空間のあり方を提案することは、新しい知識を勉強しながら試行錯誤の日々ですが、先端的なテーマに取り組むことができるやりがいを感じています。

Q. 感性デザイン工学科の魅力は何ですか。

A. 建築だけでなく、デザインや環境など様々な分野について総合的に学べることです。私は都市計画・都市設計研究室に所属していましたが、現在の仕事では、都市計画の専門的な知識だけではなく環境分野と連携しながら検討・提案するような業務も多くあり、学生時代に幅広い分野について基礎的な知識をしっかり学べることは、感性デザイン工学科の大きな魅力だと思います。

Q. どんな学生生活でしたか。

A. サークル活動ではテニスサークルに所属していました。工学部は2年生から宇部キャンパスに移りますが、サークル活動のおかげで他学部の友人とも交流があり、日々の活動だけでなく夏合宿やイベントなどにも楽しく参加していました。研究室活動では、大学内だけでなく、学会での発表や合同ゼミなど他大学との交流もあり、今でも多方面で活躍する同世代との繋がりが出来たのはとても良かったです。

Q. 受験生へのメッセージ

A. 大学生活では、研究活動やサークル活動、海外への留学など、自分の興味があること、好きなことをたくさん経験することができます。目の前の受験勉強は大変かと思いますが、将来の楽しい大学生活を想像して、(たまには息抜きもしながら…)頑張ってください!

川田 侑子さん

JFEシビル株式会社/技術開発研究センター開発部(2018年度 修士課程修了)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 私はゼネコン(建築関係)の開発者として働いており、現在4つの研究テーマに取り組んでいます。社内だけで取り組む研究テーマもあれば、他社や大学と協力しながら進める研究テーマもあります。学生の時とは違い、テーマ数も多く、期限や成果についても社内で言及されるため、大変な部分も多いですが、学生時代の研究活動で培ってきた力が仕事にそのまま発揮できるので、とてもやりがいを感じます。

Q. 感性デザイン工学科の魅力は何ですか。

A. 建築士(意匠設計者)だけでなく、いろんな働き方について、サポートが充実しているところだと思います。デザイン系志望の学生が多いと思いますが、授業を受けていくと考えが変わることもあります。私も最初はデザイン系志望でしたが、考えが変わり、現在は開発者として働いています。いろんな働き方について十分サポートがある学科だと考えています。

Q. どんな学生生活でしたか。

A. 1年生のときは、バレーボールサークルに通っておりましたが、2年生からキャンパスが変わり、授業も専門科目が増えるため、あまりサークルにはいかなくなりました。2年生から授業は忙しくはなりますが、勉強も遊びも両立させながら、とても充実した学生生活を送っていたと思います。

Q. 受験生へのメッセージ

A. 大学生活を有意義なものにするためには、受け身にならず、自分で動くことが大切だと思います。まだ、自分の将来像がはっきりしない人がほとんどだと思いますが、しっかりと目標を持って取り組むことにより、自分の得意・不得意な点がわかり、将来進みたい方向が見えてくると思います。勉強・サークル等両立させながら、充実した大学生活を送ってください。

学部卒業生

木村 彦さん

横浜市/港湾局物流企画課(2020年度学部卒業)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 現在は港湾局物流企画課という部署に所属しており、横浜市を支える港湾の物流に関する長期計画、整備計画等の業務を行っています。建築的な業務に加え、土木的な業務など幅広い知識が必要となるため、苦戦することも多いですが、埋め立てられたばかりの土地の計画・整備といった一連の業務に携わることができるので非常にやりがいを感じています。

Q. 感性デザイン工学科の魅力は何ですか。

A. 教授や講師の方々が、質問や進路相談等にいった際に、一人一人に対して親切に対応してくださるとこです。大学4年の公務員試験の際には、各分野の教授や講師の方々にひたすら質問しにいき、一気に建築に関する知識を身につけることができ、無事試験に合格することができました。また、勉強熱心な同期が多い印象で、身近に勉強を教えてくれる存在は非常に心強かったです。

Q. どんな学生生活でしたか。

A. 部活動でアメリカンフットボールをやっていました。基本的に練習は週5で行っており、大学生活の時間はそこにほとんど充てていたため、振り返ると、当時は周りと比べて建築に対する熱量は少なかったのかなと思います。ただ、そこで身につけた体力や規律性、協調性は、社会人として生きる上で非常に重要であり、4年間続けて本当に良かったなと思っています。

Q. 受験生へのメッセージ

A. 技術職の公務員試験は、学部の授業で学んだことがかなり生きてきます。また、建築の専門的な知識を定着できるいい機会でもあると思います。結果的に民間企業に行くことになっても無駄になることはないので、少しでも興味があれば積極的に挑戦してみるのがいいと思います!頑張ってください!

三浦 渚彩さん 

株式会社NTTファシリティーズ九州 (平成25年度学部卒業)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. 現在は、九州管内にあるNTTの通信ビル、事務所ビルの設備改修工事や空調新設工事を行っています。現場調査をし、企画提案、設計、工事監理まで幅広い業務に携わっています。空調・衛生・電気と様々な分野に携わることが出来、新しく学ぶことも多く、沢山の方にご指導を頂き業務を行っています。

Q. 感性デザイン工学科で学んで良かった事を教えてください。

A. 建築、デザイン、情報など幅広く学ぶことが出来るため、将来について広い視点をもつことが出来ると思います。私は、人間環境工学研究室に所属していましたが、大学時代に学んだ事が現在の業務に結びつき、活かされる場面もありました。大学時代に多くのことを学べ選択肢が多いことが、学科の魅力だと感じます。

Q. 近況を教えてください。

A. 福岡、長崎、沖縄のNTTのビルで空調改修工事を行っています。様々な地域で沢山の方と関わることが出来、大変な部分もありますが充実しています。お客様の要望を最大限実現し、満足して頂けるように努めていきたいと思います。

近藤 真央さん 

株式会社アルモ設計 設備設計部 (平成24年度学部卒業)

Q. 現在の仕事の内容を教えてください。

A. マンションやオフィスビルの設備設計業務で、設計検討・図面作成を行っています。特に大型案件を担当する際は検討することも多く、大変な時もありますが、上司や先輩方に丁寧に教えてもらいながら、やり遂げることが出来ます。自分が担当した建物が完成した際はやりがいを感じます。

Q. 感性デザイン工学科で学んで良かった事を教えてください。

A. 建築だけでなく情報・デザイン分野の授業を受けることができ、それぞれの分野の先生・友人がいるので就職活動の際に選択肢の幅が広がったと思います。また、学年問わず学科全体が仲良くなるので色々な人たちと出会えることが大きな魅力です。就職活動の際は各分野の素晴らしい先生方や卒業生、先輩方に相談させてもらいアドバイスをいただいたことで、自分がどのような会社で何の仕事をしたいのかを見つけることができました。大変感謝しています。

Q. 近況を教えてください。

A. マンションの設備設計業務を行っています。