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2022年12月5日

セミナーを開催しました

1128日に、株式会社ニップン中央研究所イノベーションセンターより猪熊貴之氏をお迎えし、「ニップンの小麦研究―新規澱粉変異小麦―」と題して、ご講演頂きました。

小麦粉の品質を決定する要素として、種子のデンプン、タンパク質、硬度が挙げられます。猪熊氏はじめニップンの研究所ではその中でもデンプンに注目し、小麦粉胚乳デンプンの生合成に関わるGranule bound starch synthase I(GBSSI)Starch synthase IIa(SSIIa)のアイソザイムの構成を最適化することにより、最高粘度の上昇、糊化温度の低下といった新規な特性を持つことを明らかにされましたまた、その遺伝子型を交配によって持ち込んだ栽培品種の開発に関する話題についても触れていただきました。企業研究の一端を知る良い機会になったと実感しています。学生からも質問が出るなど活発な議論が行われ、充実した時間となりました。

2022年10月14日

松井班の手嶋琢さんが日本きのこ学会で学生優秀発表賞を受賞

 大学院創成科学研究科ライフサイエンス系専攻博士後期課程3年生の手嶋琢さん(松井健二教授研究室)が、日本きのこ学会第25回大会で学生優秀発表賞を受賞しました。
 手嶋さんは、2022年9月26日-28日に開催された日本きのこ学会第25回大会において、「担子菌ジオキシゲナーゼはキノコ香気成分
1-オクテン-3-オールの生成に必須である」と題した研究を発表し、審査の結果、学生優秀発表賞に選ばれました。

 1-オクテン-3-オールはマツタケオールとも呼ばれ、キノコに特徴的な香気成分です。この化合物がどのようにして作られるのか、40年以上も不明のままでしたが、手嶋さんを中心とした本学の研究グループと、京都大学、佐賀大学、森林総研、メーファーラン大学との共同研究で世界で初めて1-オクテン-3-オール生合成酵素を発見し、その性状を明らかにしました。

 この成果の一部は国際誌 Journal of Biological Chemistryにも掲載されました。

2022年9月15日

真野班の研究成果がJournal of Agricultural and Food Chemistryに掲載

真野純一教授の研究グループによる論文がJournal of Agricultural and Food Chemistry誌に掲載されました。植物への塩ストレス条件で発芽や根の伸長が阻害されるとき,活性カルボニル種(RCS)を特異的に消去するカルノシンなどのジペプチドを与えると,発芽や根の伸長が回復することを示し,塩ストレスにおけるRCSの細胞障害作用の重要性を明らかにしました。

https://doi.org/10.1021/acs.jafc.2c03800

2022年8月21日

武宮班と真野班の共同研究の成果がPlant & Cell Physiologyに掲載

武宮淳史准教授と真野純一教授らの研究グループによる論文がPlant Cell Physiol誌に掲載されました。活性酸素の下流で生成する活性カルボニル種(RCS)が青色光シグナル伝達を阻害することで気孔閉鎖を促進することを示し、環境ストレス下における気孔開閉の厳密な制御機構の一端を明らかにしました。

https://academic.oup.com/pcp/article-abstract/63/8/1168/6628426?redirectedFrom=fulltext

 

2022年6月21日

妻鹿班の総説記事がアグリバイオ5月号と7月号に掲載

2022年6月20日

第2回若手の会を開催しました

 527日に植物ロバストネス若手の会「特別講演」を開催しました。若手の研究者育成の一環として、本プロジェクトは参加する学部生、大学院生、ポスドク研究員研究室・分野の垣根を超えた繋がりを形成するとともにキャリア形成を考える機会を提供することを目的として、博士課程大学院生、若手のポスドクが中心となって開催しています。

 特別講演では、東京大学アグロバイオテクノロジー研究センターの岡田憲典博士Specialist or generalist?という題目で、岡田氏自身が辿ってきたキャリアとこれまでの研究内容について紹介していただきました。前回の1回若手の会に引き続き活発な議論に加え、これから研究者を志す大学院生にとっては大変有意義な会となりました。今後も若手研究者の育成につながるフレッシュな会を定期的に開催する予定です。

2022年5月18日

第2回若手の会を開催します

527日に植物ロバストネスの第2回若手の会を開催します。この若手の会は、本プロジェクトに参加する学部生、大学院生、ポスドク研究員同士の研究室の垣根を越えた横の繋がりを深めるとともに、自身のキャリア形成を考える機会を提供することを目的に、若手育成の一環として開催しています。

第2回のゲストは東京大学の岡田憲典先生です。詳細は添付のpdfをご覧ください。

220527植物ロバストネス若手の会

 

2022年4月15日

松井健二教授 が「日本農学賞・読売農学賞」を受賞

 創成科学研究科農学系学域松井健二教授2022年度「日本農学賞」並びに第59回「売農学賞を受賞し、令和4日()に東京大学伊藤謝恩ホールで行われた表彰式において、表彰状と記念の表彰楯を授与されました。

 日本農学賞は、日本農学会が「農学上顕著な業績を挙げたもの」に贈るもので読売農学賞は読売新聞後援により同じく農学分野での優れた研究成果を挙げたものに贈られるものです。今回受賞の対象となった「みどりの香りの科学」に関する研究は、長年松井教授が研究を行ってきた葉の香りが、害虫から身を守るためのコミュニケーション手段になっていることを実証するものであり、その有用性応用性が高く評価されました松井教授は「このような伝統ある賞を受賞できて光栄です。これを励みに更に良い成果を挙げられるよう努めますと受賞の喜びを語られました。

2022年4月8日

武宮淳史准教授が「日本植物生理学会奨励賞」を受賞

 本奨励賞は、植物生理学、植物生化学、植物分子生物学、植物細胞生物学など植物科学の分野で、特に国際的にも優れた研究を発表し、なお将来の発展を期待できる若手研究者に対し授与されるものです。

 受賞対象となった業績は、「青色光に応答した気孔開口の分子機構に関する研究」で、青色光受容体であるフォトトロピンのリン酸化基質を世界に先駆けて発見するなど、植物の環境応答の仕組みを分子レベルで解明し、植物生理学の進歩に大きく貢献したことが評価され、このたびの受賞となりました。

 授賞式と受賞講演は、2022323日の63回日本植物生理学会会(オンライン)にて行われました。

2022年4月5日

武宮淳史准教授のインタビュー記事が「植物科学のトビラ」に掲載

「植物科学のトビラ」では、植物科学の面白さを社会一般に広く発信することを目的として、植物科学の研究に携わるサイエンティストの研究内容に加え、研究者になったきっかけや研究の面白さ、社会的意義などのインタビューが紹介されています。是非ご覧ください。 

https://interview.plant-resilience.jp/atsushi_takemiya/ 

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