研究プロジェクトについて - 山口大学 植物ロバストネス研究センター/Plant Robustness Research Center All Rights Reserved.

Project 研究プロジェクトについて

植物は光合成を通じて太陽光エネルギーを生物化学エネルギーへと変換し、地球上の生命活動の根源を支えています。さらに、植物は地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収するなど、地球の環境形成においても重要な役割を果たしています。近年、全地球規模での急激な気候変動を受け、環境変化に対して高い頑健性を有する農作物や二酸化炭素吸収能力に優れた植物、化石燃料に変わる有用脂質を蓄積するバイオエネルギー植物など、植物科学の基礎的知見に立脚した環境適応植物の創出が求められています。

このような学術的・社会的背景のもと、本センターでは、融合研究の相乗効果により、環境応答の分子メカニズムの解明からその応用まで、植物科学の基礎的知見に立脚した環境適応植物の開発を目指します。これらの研究を通して、地球環境変動に対する持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)に対して、植物科学研究の立場からその達成に貢献することを目指します。

植物分子メカニズム部門

当部門では、植物の環境応答・適応の分子メカニズムの解明を目的として、植物の水利用効率を規定する気孔開閉の分子機構の解明、植物間コミュニケーションや環境感覚の分子機構の解明、植物の同化系代謝制御の解明、ゲノム倍数化が植物の成長や環境応答に及ぼす影響の解明、植物吸汁性昆虫の採餌行動を制御する分子機構の解明、藻類の高温・酸に対する環境適応機構の解明などに取り組みます。

植物機能開発部門

当部門では、ゲノム編集や代謝工学などの手法を用いて、植物の成長促進やストレス耐性向上などの機能拡張を進めるとともに、画像診断や機能モニタリングにより植物の生育を予測し、植物の生育至適化や栽培技術の高度化を進め、環境変動に対するロバストネスを最大限に引き出す基盤技術の創出に取り組みます。

研究支援部門

当部門では、植物ロバストネス研究を支えるバイオセンサー開発、ライブセルイメージング解析、プロテオーム解析、メタボローム解析、トランスクリプトーム解析、タンパク質の構造機能解析、ゲノム編集体の作製などの支援を行い、環境応答・適応の分子メカニズム解明から応用技術開発までをシームレスに繋ぎ融合研究を加速します。

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