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本学への寄付

感染症

 感染症は、かかった本人も辛いですが、周りの人にうつしてしまう可能性もあることから、予防や治療が大切です。
 特に知っておきたい感染症を紹介します。

(1)感染症とは

 ・細菌やウイルスなどの病原体が、人と人、または動物や人との接触を通したり、環境を介したりして、人の体に入って増えることを「感染」といいます。こうした病原体に感染して起こる病気のことを「感染症」といいます。
 ・病原体の種類等により症状が現れるまでの時間が異なります。この期間を「潜伏期間」といいます。
 ・感染症には、感染力が強いものと弱いもの、病状が重いものと軽いものがありますが、感染力が強くなおかつ重症になりやすいウイルスなどが発生すると、その被害はとても大きくなってしまいます。そのため、皆で対策をとらないといけません。
 ・感染の拡大には、「感染源(病原体)」「感染経路」「人(宿主)」の三つがかかわっています。このうちどれかをストップすることにより、感染症を予防することができます。
手洗いや咳エチケット、適切なマスク着用、ワクチン接種等は、これらの感染症予防対策として有効です。

○新型コロナウィルス感染症

 新型コロナウィルス(COVID-19)は、発熱、咳、鼻づまり、頭痛、だるさなどの症状から始まり、重症になると呼吸困難、呼吸不全となり死に至ります。くしゃみや咳、大声を出すことによって感染者の口や鼻から出る飛沫と一緒にウイルスが飛散し、他人がこれを吸い込んで感染します。2020年から世界的に大流行しており、今後も変異株の出現・流行株の入れ替わりがあることが予想されています。COVID-19は、全身倦怠感・咳・ブレインフォグ等といった後遺症も問題の一つとなっています。

○新型インフルエンザ

 毎年流行する季節性インフルエンザと異なる新しいタイプのインフルエンザウイルスによる感染症です。多くの人々が免疫をもっていないので、全国的かつ急速に拡がって、国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものです。

 

(2)性感染症とは

 ・性的な接触によってうつる感染症を性感染症といいます。病原体を含む分泌液(精液、膣分泌液等)、血液などに直接触れることで、粘膜や傷口から感染します。主なものに、賠度k、淋病、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマがあります。
 ・性的接触の経験がある人なら誰でも感染する可能性があります。また、感染しても無症状の場合があり、気付かないままパートナーに感染させてしまうことがあります。
 ・予防することが大切です。正しくコンドームを使用することで、感染のリスクを減らすことができます。ピルは避妊のためのもので、感染を予防することはできません。
 ・感染するリスクや症状の特徴など正しい知識を持ち、一人ひとりが他人事と思わずに予防に努めること、そして症状がなくても心配や気になることがあれば、早めに医療機関を受診することが重要です。
 ・ほとんどの性感染症は検査でわかります。早く発見して、適切に治療をすれば治ります。男性は泌尿器科や皮膚科、女性は産婦人科等で相談できます。
 ・一度治療しても免疫ができず、何度も再感染を起こしてしまうものもあります。パートナーも検査をして、お互いに感染し合うことのないようにしましょう。

○梅毒が増えてます

・近年、国内で梅毒が急増しています。
・梅毒に感染すると、約3週間で陰部や口など接触した部位にしこり・潰瘍ができ、そ経部のリンパ節が腫れます。さらに進行すると、顔や腹部、陰部、手掌等に赤い発疹がで出ます。治療をせずに放置すると、脳や心臓にも症状を引き起こすことがあります。
・妊娠している女性が感染すると、流早産・死産の現員となったり、赤ちゃんにも感染し様々な重い症状が出ることがあります。
・不安を感じたら、ひとりで悩まずに、健康科学センターや保健所、医療機関に相談しましょう。保健所では、匿名での相談が可能であり、HIV感染症・梅毒の検査を受けられる露頃が増えています。(保健所により検査項目や費用は異なります。)

 

(3)エイズとは

 ・HIVとはhuman immunodeficiency virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、ヒトの免疫に重要なリンパ球に感染するウイルスです。
 ・感染後、細胞の中でHIVが増殖し、免疫に大切なリンパ球が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、様々な病気を発症します。この病気の状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と言います。
 ・HIVは、感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳の中に多く分泌されます。主な感染経路は「性的感染」「血液感染」「母子感染」です。
 ・一番多い感染路である性行為においては、正しいコンドームの使用が予防に有効です。他の性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率が増加します。
 ・唾液・涙・尿などの体液には、他のヒトに感染させるだけのウイルス量は分泌されていません。

 

 

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