薬物乱用
薬物乱用
薬物乱用とは、所持や使用が法律で禁じられている薬物を使うことは当然ですが、その他にもあります。
例えば、“医薬品”であっても、本来の医療目的から逸脱した方法や目的で使うことは薬物乱用です。一度の薬物使用でも乱用といいます。
つらい気持ちをなんとか軽くしようとして、危険ドラッグに手を出してしまったり、風邪薬などの市販薬を過剰に服用する人が増えています。
各相談窓口では、薬物に関する悩み・相談も受け付けています。あなた自身のことだけではなく、身近な友人等に関する相談も可能です。
○大麻について
大麻に含まれるTHC(トテラヒドロカンナビノール)は脳に作用する成分が含まれており、乱用することで幻覚作用や記憶・学習能力の低下等様々な影響をもたらします。
最近では、大麻に近い「HHCH」という成分を含んだグミによる健康被害が報告されています。甘い誘いや誤った情報にまどわされないようにしてください。
○危険ドラッグ
危険ドラッグは、法規制の対象になっていないかのように販売されている薬物の総称で、「合法ハーブ」や「合法ドラッグ」と呼ばれていました。
「ハーブ」、「お香」、「バスソルト」など用途を偽装し販売されていますが、何の成分がどれだけ入っているか、使用した際に何が起こるかわかりません。
危険ドラッグは、覚醒剤や大麻と同等かそれ以上に恐ろしい薬物であり、死に至ることもあります。
○市販薬の過剰服薬
ドラッグストアや薬局で手に入る市販薬・一般用医薬品を、大量に短時間で服薬することを過剰服薬(オーバードーズ)と言います。
市販薬の中には大麻や覚醒剤のような作用を生じる成分が含まれているものもあり、用法・用量を守った私用であれば安全ですが、過剰摂取することで心身への健康被害が生じる恐れがあります。
過剰服薬により一時的に気分が和らいだとしても、後からさらに不安が強くなったり、身体のつらさ(吐き気や腹痛、けいれん等の身体症状)が生じ、救急搬送される等重篤なケースに陥ってしまうことがあり、最悪の場合致命的になることもあります。また、依存により、次第に使う量が増え、自分でもコントロールができなくなる危険性もあります(やめたくてもやめられない)。