造血器悪性腫瘍のシグナル伝達経路の研究
細胞内シグナル伝達経路のkey playerであるMAPKカスケードの上流因子MEK kinase 1(MEKK1)の機能解析を行ってきました。(Yujiri T. et al. Science 1998, Yujiri T. et al. JBC 1999, Yujiri T. et al. PNAS 2000, Yujiri T. et al. JBC 2003) 慢性骨髄性白血病や一部の急性白血病に認められる染色体転座によって生じるBcr-Abl融合遺伝子のシグナル伝達機構にこのMEKK1が関与することを発見し、その機能について解明しました。(Nawata R. et al. Oncogene 2003, Nakamura Y. et al. Oncogene 2005)近年、注目されている小胞体ストレスシグナル経路がBcr-Abl陽性白血病や患者検体でも活性化されていることを報告しました。(Tanimura A. et al. Leukemia Res2009, Int J Hematol 2011)