特発性血小板減少性紫斑病(ITP)のピロリ除菌療法の研究
ITPに対するピロリ除菌療法の有用性は広く知られていますが、そのメカニズムは明らかではありません。我々は患者検体を用いた解析から、ピロリ菌の蛋白(CagA)が分子学的相同性抗原としてその自己免疫機序に関与している可能性を明らかにしました。(Takahashi T. et al.Brit J Haematol2004, Takahashi T. et al. Blood 2004) さらにこの除菌療法の前後で血中B cell-activating factor (BAFF)値が変動していることを明らかにしました。(Yujiri T. et al. Brit J Haematol 2011)