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2025.08.06

持続性心房細動アブレーション後の長期予後予測における新たな指標を発見―左心房が「どれだけ縮小したか」より「どれくらいの大きさになったか」が重要であることを解明―


 山口大学の石口助教、吉賀講師、佐野教授らの研究グループが、持続性心房細動の新しい長期予後予測方法を発見しました。心房細動は高齢化とともに増加し、心不全を合併することが多い不整脈です。
 根治的治療法であるカテーテルアブレーションは、左心房の容積を縮小させる効果(リバースリモデリング)があります。これまでの研究では、アブレーション後の左心房容積とリバースリモデリングの両方が予後に関わると示唆されていましたが、どちらがより長期的な心血管イベント予測に優れているかは不明でした。
 今回の研究では、この2つの指標を直接比較し、詳細な関連性を明らかにしました。これにより、より精度の高い予後予測が可能になると期待されます。

  • 先進ゲノム編集治療研究部門 
  •    佐野 元昭(器官病態内科学)   
  • タイトル:Comparison of Post Ablation Left Atrial Volume Index versus Left Atrial ReverseRemodeling for Prognostic Events in Persistent Atrial Fibrillation
  • 著 者:Hironori Ishiguchi, Yasuhiro Yoshiga, Masakazu Fukuda, Shohei Fuji, Masahiro Hisaoka, Shintaro Hashimoto, Takuya Omuro, Noriko Fukue, Shigeki Kobayashi, Motoaki Sano
  • 掲載誌:Scientific Reports
  • 掲載日:2025年7月28日
  • DOI:https://doi.org/10.1038/s41598-025-13311-w
  • <研究に関すること>
  • 山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座
  • 石口 博智(いしぐち ひろのり)
  • 電話番号:0836-22-2248
  • E-MAIL:hishigu@(アドレス@以下→yamaguchi-u.ac.jp)
  • <広報に関すること>
  • 山口大学細胞デザイン医科学研究所(学術研究部ライフサイエンス支援課研究所係)
  • Tel:0836-85-3065
  • E-mail:sh088@(アドレス@以下→yamaguchi-u.ac.jp)

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