2026.05.14
*ご報告*国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」に富永直臣講師(先進細胞治療研究部門)の研究課題が採択されました
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」2025 年度新規課題に、大学院医学系研究科(保健学専攻)/細胞デザイン医科学研究所の富永 直臣 (トミナガ ナオオミ)講師が採択されました。今回の募集には、全国から2,217 件の応募があり、257 件の研究課題が採択されました。富永講師はその採択者の1 名となります。
採択課題、概要は下記のとおりです。
採択課題:EV エンジニアリングが拓く脳バリア機能制御によるシン治療法の創成
概要:アルツハイマー病や脳転移がん等の脳疾患治療における最大の障壁は、薬の脳内移行を阻む「血液脳関門」の存在です。期待される抗体医薬でさえ、その多くがこの関門に阻まれ、有効な治療手段が限られているのが現状です。
本研究では、細胞が放出する天然のナノカプセル「細胞外小胞(エクソソーム)」に着目。この生体親和性の高い運び屋のメカニズムを応用し、血液脳関門を安全かつ一時的に制御する基盤技術の確立を目指します。従来の「特定の薬を運ぶ」手法とは異なり、「あらゆる薬のために脳の扉を開ける」という汎用性の高いアプローチにより、脳創薬にパラダイムシフトをもたらすことが期待されます。

本学では、このたび採択された研究をはじめ、社会に貢献する研究成果の創出に向け、今後も「創発的研究」を積極的に支援していきます。
創発的研究支援事業とは…
本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10 年間)にわたり国が長期的に支援します。
参考
JSTホームページ: https://www.jst.go.jp/souhatsu/call/sel24.html