2026.08.04
*ご報告*シンポジウム「細胞デザインとレギュラトリーサイエンスの融合:NAMsが拓く次世代医療技術の品質と安全」を開催しました
2026年7月25日(土)、山口大学医学部附属病院オーディトリアムおよびZoomウェビナー(ハイブリッド形式)にて、2026年度 山口大学細胞デザイン医科学研究所(RICeD)シンポジウムを開催いたしました。

本シンポジウムでは、「細胞デザインとレギュラトリーサイエンスの融合:NAMsが拓く次世代医療技術の品質と安全」をテーマに掲げ、創薬および再生医療技術の社会実装加速を目指した多角的な議論が行われました。当日は学内外・産業界・規制当局などから現地93名、オンライン157名の計250名にご参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。
■ 開催概要
- 日時: 2026年7月25日(土)13:00~18:00
- 会場: 山口大学小串キャンパス A棟オーディトリアム / Zoomウェビナー
- 主催: 山口大学、山口大学細胞デザイン医科学研究所
- 後援: 山口県、宇部市、山陽小野田市、山陽小野田市立山口東京理科大学、日本組織培養学会、日本動物実験代替法学会
- 参加者数: 合計 250名(現地:93名、オンライン:157名)
■ 当日の模様・セッション概要
本シンポジウムでは、医薬品開発における動物実験代替法として世界的に注目を集める新評価手法(NAMs)や生体模倣システム(MPS)の国際動向、規制当局や産業界の対応、アカデミアおよび研究支援機関での最新の取り組みが発表されました。
- 第1部:国際動向・産業界の視点 国立医薬品食品衛生研究所・平林容子先生よりNAMsの国際動向と標準化の重要性、PMDA・西村次平先生より証拠の重みづけ(WoE)アプローチの有効性、日本製薬工業協会・鈴木睦先生より製薬会社における導入課題とアカデミアへの期待がそれぞれ提示されました。
- 第2部:産官学連携・アカデミア・政策 国立医薬品食品衛生研究所・山崎大樹先生による臓器連結MPS等の評価系と産官学連携、山口東京理科大学・嶋本顕先生による新規モダリティ時代における橋渡し人材育成の提言、AMED・津田雅貴先生による評価基盤高度化への支援方針が紹介されました。
- 第3部:基調講演(MPS) 京都大学・横川隆司教授より「アカデミアから見た生体模倣システム(MPS)開発の現状とこれから」と題し、Organ-on-a-chip(臓器チップ)開発の最前線と量産性・堅牢性確保といった工学的課題・展望についてご講演いただきました。
- 第4部:パネルディスカッション 山陽小野田市立山口東京理科大学の小島肇教授および宮本達雄部門長を座長に、全演者と玉田耕治所長を交えた総合討論を実施しました。「技術開発・人材育成(アカデミア)」「評価・標準化(研究機関・規制当局)」「実用・活用(産業界)」の三者連携の重要性が再確認されるとともに、山口地域における非臨床PoC加速モデルの構築に向けた活発な意見交換が行われました。









会場内では44件(RICeD 38件、山口東京理科大学 6件)の研究シーズパネル展示も同時開催され、終日熱心な質疑応答が交わされました。

■ おわりに
細胞デザイン医科学研究所では、先端的な細胞デザイン技術とレギュラトリーサイエンスの融合を軸に、今後も革新的な医療技術の早期社会実装と地域からの創薬エコシステム構築に向けた取り組みを推進してまいります。
ご登壇いただきました講師の皆様、企画・運営にご尽力いただいたプログラム委員会の皆様(山口東京理科大学 嶋本顕教授、小島肇教授、山口大学細胞デザイン医科学研究所 玉田耕治教授、弘澤萌助教)、ならびにご参加いただきました皆様に心より深く感謝申し上げます。

