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2024.05.07

マクロファージE4BP4は、抗炎症性マクロファージを動員し大腸炎の重症度を軽減させる


 山口大学大学院の研究グループは、共同研究により、マクロファージの出力系時計遺伝子E4BP4が、大腸炎の病態改善に貢献することを明らかにしました。
 炎症性腸疾患(IBD)は、原因不明の消化管炎症で、近年患者数が増加しています。現在の治療法は根治に至っていません。
 本研究は、生体の体内リズムを司る時計遺伝子に着目。炎症細胞でE4BP4の発現を高めたところ、マウスの大腸炎の重症度が低下しました。この成果は、体内リズムの適正化がIBD改善につながる可能性や、E4BP4を標的とした新たな治療法の開発に貢献すると期待されます。
 この研究成果は、科学誌『Communications Biology』に掲載されました。

  • 先進ゲノム編集治療研究部門 
  •    田口昭彦 (病態制御内科学講座)
  •    太田康晴 (病態制御内科学講座)
  • <研究に関すること>
  • 山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座
  • 講師 田口 昭彦(たぐち あきひこ)
  • 電話番号:0836-22-2251
  • E メール:a.tgc@(アドレス@以下→yamaguchi-u.ac.jp)
  • <広報に関すること>
  • 山口大学細胞デザイン医科学研究所(学術研究部ライフサイエンス支援課研究所係)
  • Tel:0836-85-3065
  • E-mail:sh088@(アドレス@以下→yamaguchi-u.ac.jp)
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