令和2年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」
「第5期科学技術基本計画」「第4期男女共同参画基本計画」において、科学技術イノベーションの基盤的な力の強化に向けて、女性の活躍促進に関する方向性が定められており、政府として、女性研究者等の活躍に向けた取り組みが進められています。
山口大学においても、女性研究者比率や研究力の向上を目指すとともに、山口の地域課題である女性の活躍促進のために、県内の教育機関、企業、地方自治体とコンソーシアムを組み、科学技術人材育成費補助金「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」(以下、「本事業」という)へ申請し、採択に至りました。
本事業は、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備や研究力向上のための取組及び上位職への積極登用に向けた取組を支援するものです。
山口大学を代表機関として、共同実施機関である山陽小野田市立山口東京理科大学、宇部工業高等専門学校、UBE株式会社、株式会社トクヤマ徳山製造所とともに以下の取組を行います。
【取組】
①女性研究者の研究力向上
②女性研究者の増加
③女性の上位職登用
また、上記5機関だけでなく、地域に影響力を持つ協力機関とともに、「やまぐちダイバーシティ推進加速コンソーシアム」を組織し、新設する「DAI(Diversity×AI)ラボ」を事業運営のエンジンとして、地域全体に女性活躍の期待感を広め、ダイバーシティの推進を加速していきます。
事業期間:2020年度~2025年度(2022年度まで補助金交付)
科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)とは
我が国における女性研究者の割合は、欧米の先進国と比べると未だ低く、本学も例外ではありません。
多様な視点や発想を取り入れ、研究活動を活性化するためには、女性研究者の増加を図るとともに、女性研究者が能力を最大限に発揮できるよう、出産・子育て・介護等のライフイベントと研究が両立可能な環境の整備や研究力向上のために取り組むことが重要です。
「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」では、研究環境のダイバーシティを高め、優れた研究成果の創出につなげるため、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備や、女性研究者の研究力向上のための取組、女性研究者の積極的採用や研究中断、あるいは離職した女性研究者の復帰・復職支援及び女性研究者の上位職登用に向けた取組を支援するものです。
なお、本学が採択された「牽引型」では、大学や研究機関、企業等が連携しながら、上述の取組を行い、さらには地域や分野における女性研究者の活躍促進を牽引することとします。