第5回植物科学セミナーを開催しました。 - 山口大学研究拠点群形成プロジェクト 植物ロバストネス

第5回植物科学セミナーを開催しました。 result

6月14日にスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zürich)よりDiana Santelia博士をお招きし、「Starch metabolism in stomatal guard cells」と題して、第5回植物科学セミナーを開催しました。

植物は光合成によって産生する主要な貯蔵炭水化物であるデンプンを成長のためのエネルギー源として利用するだけでなく、そのデンプンの代謝産物を絶えず変化する外部・体内環境に適応し、最適な成長へ導くためのシグナルとしても利用しています。Santelia博士は、気孔を構成する孔辺細胞を主要な研究対象として、デンプン動態の制御機構やその代謝産物の機能について、分子・細胞レベルからその進化的側面についてまで、幅広く研究されています。最新の知見を織り交ぜながら、食糧問題解決に光を照らす力強い内容に、参加者は深く聞き入っていました。理学部および農学部から50名以上の教職員・学生が参加し、セミナー後も白熱した議論が続きました。

PAGE TOP