One Welfare国際研究センター|山口大学 共同獣医学部

2025年度山口大学One Welfare国際研究センター公開シンポジウム
『One Welfareと野生動物医学』~人と野生動物の共生のために~

日 時:5月7日(水)13:15-17:00

場 所:山口市吉田1677-1
    山口大学 吉田キャンパス
    大学会館

  • オンサイト限定
  • 一般公開、事前予約なし、当日先着順(200名)


≪講演者≫
齊藤慶輔先生(猛禽類医学研究所代表)
『北海道における希少野生猛禽類の保全医学活動』

森光由樹先生(兵庫県立大学准教授)
『ニホンザルとツキノワグマのワイルドライフマネジメント』

下田宙先生(山口大学准教授)
『野生鳥獣が運ぶ人獣共通感染症』

≪趣旨≫
 野生動物に関する問題は、種の保全や繁殖管理、獣害対策や救護、そして人獣共通感染症といった幅広い領域に及びます。地球環境の悪化に伴い、野生動物の絶滅はかつてない速度で進行し、このまま進めば人類の生存をも危うくする危機に瀕することが予測される今、種の多様性の確保や遺伝子資源の保全は世界的な重要課題となっています。特に日本では野生動物の飼育と始めとする国特有の課題を抱えています。これらの問題に対して、世界各国の大学や研究機関による国際的な対応がなされる中、野生動物医学からのアプローチが盛んにおこなわれています。野生動物医学は、野生動物の保護管理を実践するための理論確立、傷病野生動物の治療と野生復帰の技術確立、人獣共通感染症の感染環とそのメカニズムの解明、希少動物の飼育下繁殖方法の確立、生体機構と個体群動態との関連の解明などを目指した環境科学、保全生物学、動物疾病学ならびに動物臨床医学などの分野であり、環境、人、動物の健康と福祉に深く関係する学術領域です。

 本シンポジウムでは、多様な課題を抱えるわが国で、人と野生動物が共生していくために重要な情報や実態について、先駆的調査や社会活動を実践する研究者の方々からご紹介いただきます。シンポジウムを通して、野生動物が正しく認識され、共生社会創造の一助となればと期待しております。

12:50  開場・受付開始
13:15  開会挨拶
13:20~14:20
 「ニホンザルとツキノワグマのワイルドライフマネジメント」 森光 由樹(兵庫県立大学准教授)
14:25~15:25
 「野生鳥獣が運ぶ人獣共通感染症」 下田 宙(山口大学准教授)
15:25~15:35
 休 憩
15:35~16:35
 「北海道における希少野生猛禽類の保全医学活動」 斎藤 慶輔(猛禽類医学研究所代表)
16:35~16:55
 質疑応答
16:55
 閉会挨拶