山口大学教育学部音楽教育選修 山大音研

教師になる力をつける(教職に関する科目)

1年次

 必修科目は教職概論です。この科目は教員養成カリキュラムの入口の科目と位置づけられています。目標は次の3つです。
1 教職の魅力や使命感などを理解させ、教職への情熱や今後の学びに対する意欲を育む。
2 カリキュラムを理解させ、様々な学びや活動に積極的に取り組む態度を育てる。
3 教職や学校教育についての基礎知識や技能を学ばせ、教員としての考え方や指導法などについて理解させる。
 講義授業のほかに、現場の教員との座談会を通して教職の使命と魅力を知り、意欲・関心を育みます。
 選択科目は、教育原論、教育哲学、発達心理学です。いずれも、教育の基礎理論分野であり、教育学部で4年間学ぶにあたっての土台となる科目です。

実習校:教育学部附属光小学校
実習校:教育学部附属光小学校
実習校:教育学部附属光中学校
実習校:教育学部附属光中学校
実習校:教育学部附属光山口小学校
実習校:教育学部附属山口小学校
実習校:実習校:教育学部附属山口中学校
実習校:教育学部附属山口中学校

2年次

 教職に関する科目は大きく分けて「教育の基礎理論」「教育課程及び指導法」「生徒指導・教育相談及び進路指導」の3分野があります。たとえば、教員をめざすにあたって必要な基礎知識を広く学ぶ「教育の基礎理論」分野に含まれる科目は、教育心理学、教育社会学、教育制度、教育法規、社会教育、国際理解教育概説などです。こうした教職に関する科目のほとんどは2年次、3年次に履修することになっています。
 音楽の教科について学ぶ入口の授業と位置づけられているのが音楽科教育法Ⅰです。小学校の免許では選択科目、中学校の免許では必修科目となっています(発展科目である音楽科教育法Ⅱ〜Ⅳも同じ)。小中学校の音楽教科書を用いて、教材研究を行います。教材研究は、楽曲や音楽家の研究のみならず、広く目標や内容の検討、さらには発問や授業の流れ・指導法などについても学びます。

3年次

 教育実習は、教育学部のカリキュラムの中でもっとも重要な科目と位置づけられています。教育実習の目的をまとめると、次のようになります。
  ①教育の理論と実践との一体化をはかる。
  ②教育活動全般にわたる認識を深める。
  ③児童生徒に対する理解を深める。
  ④教育技術の修得をはかる。
 教育実習関連科目は、下記の表のように1年次より継続的・段階的に学ぶことになっています。なお、2年次までに必修科目の単位が修得できていない場合には、3年次の教育実習(=基本実習)、ならびに4年次の教育実習(=委託実習)には参加できません。

附属小学校の教育実習にて

 教育実習に向けて、音楽科教育法Ⅱ・Ⅲでは、模擬授業をもとに検討会を行ったり、課題に基づいてレポートをまとめ、発表をしたりします。これまで学んできた知識をもとに、教師としての実践力を高めるための授業です。小学校の免許には選択科目、中学校の免許には必修科目となっています。
 小学校の音楽科に関する基礎的な知識について広く学ぶ、教科教育法音楽という科目も開講しています。音楽科の存在意義、学習指導要領と教育課程、教材研究、指導計画、評価などの理論を学ぶほか、指揮法、表現(歌唱・器楽・音楽づくり)と鑑賞の演習、模擬授業など多彩な授業を行っています。
 その他、「教育課程及び指導法」分野の科目として、教育メディア論、教科教育法、道徳教育があります。さらには小学校の免許に必修の科目として、各教科に関する教科教育法(教科教育法国語、教科教育法社会など)があり、これらは中学校の免許には選択科目となっています。

4年次

 4年次の教育実習は、県内の公立学校に出向いて実習を行う委託実習です。3年次までの附属学校における実習経験をもとに、さらに次のことを学びます。
① 学校における児童生徒の生活に積極的に関わり、児童生徒に対する理解を深める。
  また、多様な実態に応じた授業を実践し、授業力を向上させる。
② 学校における教師集団の意義を理解し、協調的な指導を行うための資質を身につける。
③ 学校と地域との連携の重要性を知り、その意義を十分理解する。
 音楽科教育法Ⅳは、音楽科教育法Ⅰ~Ⅲの発展科目です。小学校一種免許取得者は選択科目、中学校一種免許取得者は必修科目となっています。
 委託実習に向けて、音楽科教育法Ⅳではより広く音楽科に関する知識を学び、模擬授業とその検討会を中心に教師としての力量を高める授業を行っています。小学校の免許には選択科目、中学校の免許には必修科目となっています。
4年生の後期には教員養成カリキュラムの出口の科目として教職実践演習が必修となっています。教員として必要な知識技能を修得したことを確認するために、教職に関するまとめの講義、現場の教員とのグループ討議、免許の種類ごとによる講義・演習が課せられます。音楽教育選修では、学校現場の見学・調査を行い、それに基づくレポート作成を行っています。
 その他、「教育課程及び指導法」分野の科目として、教科の教育法があります。

PAGE TOP